商社とは?業界の特徴と選考突破のポイント、就活生に人気の7大商社を解説
商社業界は就活生からの人気が高く就活難易度もハイレベルなので、しっかり対策しておかないと選考突破できません。
選考通過率を上げるためには、まず商社の業界研究を徹底するのがおすすめです。
商社は総合商社と専門商社の2種類があり、それぞれの特徴や扱う商材について理解を深めれば志望動機の具体性が高められます。
本記事では、商社という業界の概要や就職難易度、そして就活生から人気の7大商社について解説します。
ライバルより一歩先を目指すための選考突破のポイントも紹介するので、商社に興味のある就活生はぜひ参考にしてください。
商社とはどんな業界?
商社は総合商社と専門商社の2つに分けられるので、まずは両者の違いについておさらいしましょう。
総合商社とは
総合商社とは、特定の分野に限らず幅広い商材を取り扱う商社のことです。
「カップラーメンからロケットまで」という言葉があるほど、エネルギー・金属、電力・インフラ、食料などさまざまなジャンルに進出しているのが特徴的です。
国内における7つの総合商社を見てみましょう。
- 三菱商事
- 三井物産
- 住友商事
- 伊藤忠商事
- 丸紅
- 双日
- 豊田通商
さらに総合商社は「財閥系」と「非財閥系」の2種類に分けられます。
この財閥の流れをくんでいる三菱商事・三井物産・住友商事を「財閥系商社」、その他の商社を「非財閥系商社」と称することもあります。
専門商社とは
専門商社は特定の分野・業種の商品やサービスに特化している商社のことです。
つまり、どの専門商社に就職するかによって取り扱う商品が全く違ってしまうのです。
代表的な専門商社の企業を見てみましょう。
- 日鉄物産
- 伊藤忠丸紅鉄鋼
- 伊藤忠エネクス
- 阪和興業
- 長瀬産業
- 岡谷鋼機
- 山善
専門商社といっても取り扱う商品が1種類だけとは限らず、中には複数の商品を扱っている専門商社も多いです。
就活生に人気の商社ランキング
以下は「2023年卒の就活生が選ぶ就職希望企業ランキング:大学生編」の商社のランキング結果です。
順位 | 企業名 |
---|---|
5位 | 伊藤忠商事 |
7位 | 三菱商事 |
19位 | 三井物産 |
21位 | 住友商事 |
35位 | 丸紅 |
いずれもトップ50以内の上位にランクインしており、商社の人気度の高さが伺えます。
商社が人気な理由としては以下の理由は以下の通りです。
- グローバルで規模の大きなビジネスができる
- 高年収と充実した福利厚生
- 企業として安定している
- 女性からの人気が高い
就職後には安定した収入や豊富なキャリアパス、グローバルな規模で働けるなどさまざまな魅力があります。
商社の選考時期はいつから?スケジュールの流れを紹介
次は、商社の選考スケジュールについて見ていきましょう。
従来は経団連が定めたルールで企業説明会や採用面接の解禁日、内定日が定められていました。
このルールが撤廃された影響で、インターン経由での採用や本選考の早期化が予想されます。
商社への就職を希望する人は、従来より早めに就活を開始しておくと良いでしょう。
商社の就活難易度は難しい?
ここからは商社への就活難易度について、具体的な例を挙げて説明します。
入社が難しい有名企業ランキングで軒並み上位
東洋経済オンラインが発表した「入社が難しい有名企業ランキング」における5大商社の結果を見てみましょう。
順位 | 企業名 |
---|---|
3位 | 三菱商事 |
4位 | 住友商事 |
7位 | 三井物産 |
12位 | 伊藤忠商事 |
26位 | 丸紅 |
このように、5大商社は他の大手企業と比べても入社難易度が極めて高いです。
商社やコンサル系企業は例年ランキング上位に入るほどの人気の高さを見せています。
5大商社の内定者は高学歴ばかり
5大商社では早慶・東大をはじめ、京都、大阪、上智、神戸など難関大学の内定者が多いです。
MARCHや関関同立以上の大学でないと、選考通過の際に不利になるかもしれません。
商社に内定するための対策
ライバルと差をつけて商社への内定を獲得するための効果的な対策は以下の通りです。
チームを巻き込み成果を挙げた経験をアピール
商社は文化が異なるグローバルなチームで仕事をするため、誠実でコミュニケーション力があり、リーダシップのある人材が評価されます。
部活やボランティア、アルバイトでリーダシップを発揮して成果を出した経験をアピールできると良いでしょう。
インターンシップ・OBOG訪問に参加する
ほかの競合商社との違いを知るためにインターンやOB・OG訪問に参加するのもおすすめです。
競合との違いも明確になるので、なぜその企業を志望するのか志望理由のブラッシュアップにもつながります。
英語力を磨く
商社は英語圏の人々と関わるグローバルな仕事のため、英語力があるとアピールポイントになります。
難なく日常会話ができるレベルには対策しておかないと、ライバル達との競争に押し負けてしまうでしょう。
適性検査でも英語の問題が出題されることがあるので、早い段階から勉強しておくのをおすすめします。
筆記試験・Webテストを対策する
商社はESを提出した後に筆記試験やSPIなどのWebテストが実施される場合が多いです。
テストの点数が合格基準に達しないと、たとえ第一志望でも面接にさえ進めなくなってしまいます。
筆記試験・Webテストの点数で落ちてしまうと勿体ないので、しっかりと対策をしておきましょう。
商社の面接で聞かれる質問・逆質問
商社の面接では志望動機や自己PR、ガクチカ、長所・短所といったベーシックな質問に加えて、次のような内容が問われます。
- 総合商社の中でなぜ弊社なのか
- 幅広い事業の中でどの部署で働きたいか
- 配属希望が叶わなくても働けるか
- 入社したらどう会社に貢献するか
- 英語でのコミュニケーションに問題がないか
- 体育会系の多い会社でやっていけるか
面接では企業や業界への理解度や関心の高さがポイントとなるので、質問された内容に簡潔かつ明確に回答できるよう練習しておいてください。
逆質問では今後のビジョンや、会社の強み、課題、求めている人材などを深堀りして聞いてみましょう。
また「自分が入社したら」と仮定して、どのようなキャリアパスや業務内容があるのか質問してみるのもおすすめです。
就活で特に人気の7大商社とは
就活生に特に人気のある7大商社について紹介します。
三菱商事
財閥系三菱グループのひとつがこの三菱商事です。
三菱グループの豊富な資金を活かして幅広い分野の事業を手がけており、石炭やLNGなどのエネルギー分野を得意としています。
資源分野・非資源分野を問わず基盤のバランスが良く、7大商社のトップに走り続けている実績のある企業です。
エネルギー以外にも生活産業や機械、化学品、地球環境及びインフラ事業、新産業金融事業、金属があります。
三井物産
三井財閥の流れを汲む、日本初の商社として歴史があるのがこの三井物産です。
「組織の三菱」に対して、組織より個の力を重視する「人の三井」と言われほどヒューマンスキルが高い会社でもあります。
鉄鉱石、原油やガス、LNGなど資源分野においては圧倒的に強い反面、資源価格が業績に大きく影響しやすいです。
資源価格の影響を最小限に抑えるため、機械インフラ事業や生活産業や金属、化学品、ICTなどの次世代・機能推進などの事業展開も行なっています。
伊藤忠商事
伊藤忠商事は主に繊維・食料品分野など生活消費関連ビジネスに強みがある総合商社です。
特にアパレル製品事業に強みがあり、多くのブランドを展開して収益を上げています。
衣食住に関する事業の中には、Doleやプリマハム、ファミリーマートの運営など、消費者の暮らしに馴染み深い企業やビジネスも多いです。
ベンチャー企業への投資も積極的に行っており、フィンテックやヘルスケア、宇宙事業など成長領域でのビジネスを手掛けています。
住友商事
住友商事は財閥系企業のひとつで、関西圏でも最も地盤が強い商社としても有名です。
7大商社の中でメディア・デジタル事業を展開している唯一の企業で、ケーブルテレビ国内シェアNo.1のJ:COMと提携しているほどの注力ぶりです。
また、DXやAIなどの新技術へのビジネスに参入するなど先端技術への適応力もあります。
建設機械や航空機のリース事業において国内の総合商社で最大規模を誇っているのもポイントのひとつです。
丸紅
丸紅は元々伊藤忠商事と同じ会社でしたが、財閥解体の際に別会社として再スタートを切りました。
食料品事業、中でも穀物事業の取り扱い量は国内No.1の業績を誇っています。
飼料・肥料ビジネスでも大きな収益を上げており、2022年3月決算以降は収益が堅実に成長しているのも特徴的です。
食料品だけでなく、電力事業や金属・紙・パルプなどの生活産業、輸送機分野も手がける企業でもあります。
双日
10大商社時代のニチメンと日商岩井が合併して誕生したのが、双日株式会社です。
自動車事業に注力しており、エネルギーや社会、医療、機械などのインフラ事業も展開しています。
特に航空産業においてめざましい発展を遂げ、国内民間航空機代理店として1位のシェアを誇るほどです。
空港関連事業に関連して空港周辺のホテル産業にも着手し、航空産業部門の強みを活かし他の事業にも参入しています。
豊田通商
トヨタグループの商社である豊田商事は、自動車産業の分野において強い力を発揮しています。
自動車以外にもインフラ、化学品、食料、生活などの事業にも本格的に進出し、大幅な事業展開の拡大を図っています。
2012年に資本参加したフランスのCFAO社とともにアフリカ53ヶ国の経済発展や医療分野に注力しているのも大きな強みのひとつ。
自社の事業拠点だけでなく、他社の物流・生産・業務プロセスにおける改善活動も行っています。
商社の就活に関するよくある質問
最後に、商社へ入社を目指す学生からのよくある質問をまとめたので参考にしてみてください。
資格を取ると選考で有利?
実務に活かせる資格があれば、選考に有利になりやすいです。
選考に有利になる可能性がある資格は以下を参考にしてください。
- TOEICや各種言語の資格
- 簿記2級以上
- 公認会計士
- ファイナンシャルプランナー
- IT系(基本情報技術者試験)
- 通関士
さらに「なぜその資格をとったのか」「資格取得のためにどんな努力をしたのか」について伝えられれば、熱意や人間性が伝わってアピールポイントになるでしょう。
大学や専攻は関係ある?
内定者の多くが偏差値の高い大学出身なので、高学歴に越したことはないでしょう。
ただし、幅広い人材を採用するので学部や選考はあまり重視されません。
業務に関連する経営・経済・商学部などの学部は選考に有利になる可能性があります。
理系の場合は専攻が商材とマッチしていれば、実際の取引の場面でもスムーズに行えるため優遇されやすいです。
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