コンサルBIG4の難易度は?内定への対策も紹介

年々学生からの人気が高まっているコンサル業界の中で、特に注目度が高いのがデロイト、PwC、KPMG、EYのコンサルBIG4です。

この記事では、各社の選考エントリー数や採用実績の検討や、他業界との比較でBIG4の内定難易度を考察していきます。

BIG4の選考についても合わせて解説していきますので、BIG4を志望している方はぜひ最後までお読みください。

本記事の内容

  • コンサルBIG4の倍率
  • コンサルBIG4と他業界の比較
  • コンサルBIG4の選考フロー
  • コンサルBIG4の選考対策
目次

コンサルBIG4内定の難易度は高い

結論から言えば、コンサルBIG4の内定を勝ち取る難易度は高いです。

多くの優秀な学生が受ける一方で採用人数が少ないことや、グループディスカッションやケース面接のように対策が難しい選考プロセスがあることが高難易度の理由として挙げられます。

この記事ではコンサルBIG4の概要を押さえた上で、BIG4の選考倍率、他業界との難易度の比較、選考フローや各プロセスの対策について紹介していきます。

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コンサルBIG4とは

コンサルBIG4とは、コンサル業界の中でも特に規模の大きい以下の4社を指します。

それぞれの企業について、より詳しくみていきましょう。

デロイト

デロイトは、世界規模でコンサルサービスを提供している総合型コンサルの最大手ファームの一つです。

デロイトトーマツグループという企業群を形成しており、幅広い事業分野にグループ企業の総合力を生かして解決策の提案、実行を手掛けられるのが強みです。

BIG4の中ではもっとも採用実績が多く、事業規模の拡大や人員の増強に積極的な企業といえるでしょう。

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PwC

正式名称「プライスウォーターハウスクーパース」(PwC)も、世界規模の総合型コンサルファームの一つです。

事業領域は20以上の業界に及び、クライアントの抱える課題に応じて様々な専門性をもつコンサルを担当させることで、より実行力の高い解決策を提案することに長けています。

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KPMG

KPMGはBIG4の中でも比較的新しく、2014年に日本へ進出してきたばかりのコンサルです。

監査法人が母体となっている企業のため、セキュリティ関連の案件を得意としている他、近年はサイバーセキュリティ分野でのコンサルに定評があります。

他3社と比べると極端に採用人数が少ないため、本気で内定を勝ち取るためには入念な事前対策が求められるでしょう。

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EY

EYは複数のグループ企業が別々に行ってきたコンサル業務を統合する形でできたコンサルです。

このため、社の沿革だけ見ると若い企業に見えますが、各社がこれまでに蓄積してきたノウハウをフルに活用し、多くの業界を事業領域としています。

大規模なシステム導入やITを活用した事業サポートなどを手掛けており、今後もIT関連での事業に期待をもてる企業の1つです。

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コンサルBIG4の年収の序列

コンサルBIG4を年収で比べた場合の序列は以下のようになっています。

企業名平均年収
PwC約930万円
デロイトトーマツコンサルティング約900万円
EY約900万円
KPMG約870万円

日本全体の平均年収が430万円であることを考慮すると、いずれも非常に年収が高いのは確かです。

またBIG4内ではPwCが最も高年収ではありますが、個々人の役職や能力、経営状況によっても変動するものです。

詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。https://abuild-c.com/highcareer-shukatsu/big4-difference/

コンサルBIG4の倍率

BIG4の難易度を考えるために、まずは各社の倍率を見ていきましょう。

一覧表を作成しました。

デロイト PwC KPMG EY
募集人数 非公開 非公開 50〜60人 101〜200人
エントリー数(推測) 4,000〜5,000人 情報なし 情報なし 3,000〜4,000人
採用実績(2021年) 194人 176人 26人 112人
倍率 20〜25倍 不明 不明 30〜40倍

PwCとKPMGについてはエントリー数に関する最新の情報がなかったため、倍率が算出できませんでした。

就活期間になれば、就活情報サイト上でエントリー数が公開される場合があるので、採用実績をもとに倍率を計算してみましょう。

PwCとKPMGの情報は足りないものの、BIG4全体の倍率はおよそ20〜40倍ほどと言えそうです。

KPMGはかなり採用人数を絞っているため、さらに倍率が高い可能性があります。

コンサル業界は他業界に比べると採用人数が少ない一方、エントリー数も少ないという特徴があります。

これは、コンサルの選考スケジュールが通常の企業よりも前倒しで行われることや、ケース面接などコンサル特有の選考対策が求められることなどが理由と考えられるでしょう。

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コンサルBIG4と他業界の難易度比較

コンサルBIG4と他業界の難易度を比較してみましょう。

この記事では、次の3つの業界と難易度を比較してみます。

それでは、見ていきましょう。

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総合商社

総合商社の倍率は200〜300倍程度と言われています。

BIG4の倍率が2桁程度ということを考えると、非常に高い倍率であることがわかるでしょう。

総合商社の倍率が高い要因の一つに、独自の選考プロセスがないことが考えられます。

総合商社の選考の流れ
  1. ES提出
  2. 適性検査・Webテスト(SPIなど)
  3. グループワーク
  4. 面接

    特段、業界特有の慣行があるわけでもなく、他業界の就活対策と同時並行で用意を進められる内容です。

    このため、総合商社の選考には決して志望度の高くない就活生も記念受験的に参加しています。

    このような就活生が多いと、実態としてはほぼ内定を得られないような学生が増えるため、見かけの倍率よりも難易度が下がります。

    一方、コンサル業界は志望度が高く、対策を綿密にしてきた就活生が多く受けるため、倍率よりも実際の難易度は高いといえるでしょう。

    倍率で比較できないため、単純に結論を出すことはできませんが、BIG4の難易度は総合商社と同じくらいか、それ以上と言えるでしょう。

    大手メーカー

    大手メーカーは企業の商材によって以下のように大きく倍率が異なります。

    • 人気食品メーカー:500倍近いところもある
    • 消費物や日用品メーカー:50〜80倍程度の企業が多い

    メーカーも、倍率の上がりやすい要素がそろっている企業です。

    この倍率の高さの秘訣ですが、それは普段触れている日用品や食品のメーカーとして認知されており、愛着がある故に応募されやすいということです。

    Abuild就活編集部
    たとえば明治のチョコを小さい時から食べてきたから、明治に応募するイメージです

    ただし、多くの学生が受けるからといって、就活生の質が軒並み高いわけではないことは総合商社と同じです。

    倍率は高くとも、その多くは「名前を知っているから受けた」というレベルの就活生ということも多く、彼らはライバルにはなりません。

    一方、コンサルのような企業は、ビジネスの世界にいなければ名前を聞く機会は少ないでしょう。

    知名度が低い反面、コンサルという業種についてアンテナを張っている学生しか選考に参加しないということでもあります。

    やはり、単純な倍率ではメーカーの高難易度に見えるものの、実質的な難易度はBIG4も劣らないと言えるでしょう。

    大手銀行(メガバンク)

    メガバンクをはじめとした大手銀行と比較してみましょう。

    大手銀行は近年急速に採用人数を絞る傾向にあり、平均的な倍率を算出することが難しくなっています。

    そしてメーカーと同じく、学生に対する知名度が高い企業ばかりのため、就活情報サイトのプレエントリー数が数万単位になることも珍しくありません。

    選考の参加者数は平年並、もしくは増加傾向にある一方、ITによる業務効率化の影響で各行採用人数を絞りつつあります。

    ただし見かけ上の倍率は高くとも、実態の難易度はBIG4の方が上だと見ても良いでしょう。

    コンサルBIG4の選考フロー

    コンサルBIG4の内定難易度をご紹介した所で、次は各社の選考フローを確認していきましょう。

    デロイトトーマツコンサルティング(DTC)

    デロイトトーマツコンサルティング(DTC)の選考フローは、次の通りです。

    1. エントリーシート
    2. WEBテスト
    3. 1次面接
    4. 2次面接
    5. インターンシップ
    6. 3次面接
    7. 4次面接
    8. 内定

    2次面接を突破した後に、1週間程度のインターンシップを実施します。

    ただしインターンという名目とはいえ、選考過程の一環ですから長期間のグループワークと考えるのが妥当でしょう。

    期間が長いため、その場限りの議論ではなく、時間をかけて人間関係を作れるか、課題に対する理解を深められるかが鍵となりそうです。

    PwC

    PwCの選考フローは、以下の通りです。

    1. エントリーシート提出
    2. WEB適性検査/動画テスト
    3. Online Job
    4. グループワーク
    5. ケース面接/個人面接
    6. 人事面接
    7. 最終面接

    内定者の口コミによると、人によって面接の回数が異なるようです。

    インターンシップの参加者は、通常エントリーの就活生と別のフローで選考が行われているとの情報もあります。

    PwCの志望度が高い学生は、ぜひPwCのインターンに参加しておくようにしましょう。

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    KPMG

    KPMGの選考フローは、以下の通りです。

    1. エントリーシート提出
    2. WEBテスト(適性検査)
    3. 面接(複数回)
    4. 内定

    ネット上では、KPMGの選考に関する情報が少ないです。

    これは、国内での採用開始が2017年と最近であることや、採用実績が数十人程度という狭き門であることが理由だと考えられます。

    KPMGの内定者は大学3年時のインターン参加者から多く出るという情報があります。

    可能な限り、会社説明会やインターンなどの機会を逃さないようにしましょう。

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    EY

    EYの選考フローは、次の通りです。

    1. 書類提出
    2. 書類選考
    3. 適性検査
    4. Job/面接
    5. 内定

    面接は1次、パートナー、人事の3回が基本となっています。

    Jobとは他の企業でいうグループワークのことで1時面接の後に行われます。

    1次面接である程度学生の数が減らされた後に行われるため、ライバルのレベルも高いことを念頭に置いておきましょう。

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    コンサルBIG4の選考対策

    最後に、コンサルBIG4の選考対策について紹介します。

    とはいえ、コンサルBIG4は特別な選考があるわけでもありません。ここで紹介する対策は、コンサル業界なら他企業でも活用してもらえる対策です。

    次の4つのプロセスに分けて対策を紹介します。

    ES

    ESは面接やグループディスカッションなど、その後の選考で採用担当者が就活生のことを知る基本資料となります。

    「コンサルでESが重要視されない」という声もありますが、これは手を抜いていいという意味ではありません。

    特に志望動機や自己PRは他の就活生と差別化がしやすい回答項目ですので、十分に業界研究や自己分析を深め、しっかりと書き込んでいくようにしましょう。

    面接

    コンサルの面接でもっとも対策しなければならないのは、コンサル業界特有とも言えるケース面接です。

    ケース面接とは

    ケース面接とは実際に統計を取るのが難しいデータを、経験・知識から推測し、そのデータをもとに課題の解決策や提案を行う面接形式のこと。

    データの推測方法はフェルミ推定と呼ばれる。

    ただフェルミ推定は一朝一夕でできる思考方法ではなく、常にビジネスに繋がるデータのストックやニュースのキャッチアップをしていないとできません。

    Abuild就活編集部
    さらに本番の面接では、採用担当者のプレッシャーを受けながらフェルミ推定をしなければなりません

    本番で実力を発揮しきるためにも、繰り返し面接練習をすることで、フェルミ推定を自分のものにしておきましょう。

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    グループディスカッション

    BIG4各社は選考にグループディスカッション(GD)、ないしはグループワーク(GW)を取り入れています。

    BIG4の場合、実際のコンサル業務のような経営課題の解決策を考えることが多いようです。

    より内定に近づくためには、フェルミ推定のような論理的な思考と、チーム内での自分の役割を見極め、果たすことが求められます。

    就活塾を利用したり、企業の中長期インターンに参加したりして、GDやGWに慣れておくようにしましょう。

    Webテスト

    BIG4各社ともWebテスト(適性検査)を実施しています。

    WEBテストの種類
    • デロイト:TG-WEB
    • PwC:OnlineJob / 玉手箱
    • KPMG:玉手箱
    • EY:玉手箱(21卒まではTG-WEB)

    Webテストは外資系特有というわけではなく、玉手箱など一般的な就活テストです。

    言語や数学の思考力など受験勉強ができれば問題なく解けるような問題ですので、軽く市販の参考書で対策すれば良いでしょう。

    ayaka

    この記事の監修者

    ayaka

    新卒で航空会社に就職。入社1年目より異例の配属で育成部門に配属。約10年、日本人、中国人、タイ人、シンガポール人の育成・採用に携わる。最短で昇格後は、新人から入社30年と幅広い層のメンバーのマネジメントを行う。
    様々なバックグラウンドを持つ人材と携わる中、「ひとりひとりが個性と強みを活かして、笑顔で仕事ができる組織を作りたい」という想いを持ち、2021年に国家資格キャリアコンサルタント取得。
    現在は中国に在住し、大学生の就職活動支援、駐在員の家族のキャリア支援を行っている。

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