第二新卒で大手に入る選考必勝法を解説!企業選びのポイントや注意点も紹介

大手企業への内定が叶わず第二志望の企業に入社するも「大手企業で働くのを諦めきれない」という思いを抱えている人はいませんか?

また、あえて大手に入らず経験を積んでから第二新卒枠で大手企業を目指す学生もいるかもしれません。

悩みくん
本当に、第二新卒でも大手へ転職することってできるのかな…!?
Abuild就活編集部
第二新卒でも大手を目指すことは可能ですが、そのためには新卒採用の就活とは異なる対策が必要です!

本記事では第二新卒で大手に入る選考必勝法と第二新卒を歓迎している大手企業を徹底解説します。

大手に受かりやすい第二新卒の特徴や転職の注意点も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

第二新卒で大手への転職はできる?

結論から言うと、第二新卒でも大手企業へ転職することは可能です。

しかしすべての大手企業が第二新卒を応募しているわけではないため、必ずしも希望の大手に転職できるとは限りません。

また大手が第二新卒を採用する際は、新卒採用とは異なる基準で学生を見極めようとします。

つまり、ほかの第二新卒や中途採用応募者と差別化するアピールが必要不可欠と言えるでしょう。

大手へ転職しやすい第二新卒の特徴

続いて、大手企業へ転職しやすい第二新卒の特徴を3つ解説します。

入社希望の大手で活かせる職務経歴がある

大手企業への転職を成功させるためには、入社希望の企業で活かせる職務経歴があると有利です。

もし前職での業務経験が新しい職場で求められるスキルと一致している場合、即戦力として評価されやすいです。

第二新卒はポテンシャル採用の傾向が強いものの、職務経験があれば有利に選考を進められるでしょう。

成果をアピールして企業への貢献度を示すため、具体的なエピソードを用意しよう!

学生時代に大手で活かせる分野を学んだ

学生時代に大手企業で求められる分野を学んだ場合、就職しやすい傾向にあります。

工学・情報技術・ビジネス管理・国際関係など企業の事業内容に直結する専攻を履修していれば、企業から即戦力として期待されるでしょう。

Abuild就活編集部
インターンシップや研究などの実践的な経験があれば、さらに大きな強みになります!

企業の業務プロセスや業界のトレンドに対する理解が深まり、転職後もスムーズに業務に適応できることをアピールしやすいです。

業務ではより高度で専門的な知識を求められるため、学生時代の専攻も高いレベルが必要

学歴がある

大手企業は採用基準として一定の学歴を求めることが多いため、学歴があると評価されやすい傾向にあります。

Abuild就活編集部
学歴はその学生の知識や学習能力を示す指標とされるため、企業にとっては信頼性の高い要素なのです!

大学時代のネットワークやOB・OGのつながりがあれば、さらに効率的に転職活動が進められます。

第二新卒で大手を狙うメリット

既卒ではなく第二新卒で大手企業への就職を狙う大きなメリットは、以下の6つが挙げられます。

年収アップの可能性が高い

大手企業は中小企業に比べて給与水準が高く、年収アップの可能性が非常に高いです。

第二新卒はすでに一定の社会人経験を持っているため、そのスキルや経験が評価されて初任給が上がりやすいです。

定期的な昇給や賞与の制度も整っており、功績に応じてしっかりと収入もアップしやすいでしょう。

退職金制度や各種手当が充実しているため、大幅な年収アップも期待大

福利厚生が整っていて好待遇

大手企業は健康保険や年金制度のほか、社員の健康維持や生活の質を向上させるための福利厚生が整っています。

Abuild就活編集部
たとえば社員食堂やスポーツジムの利用、育児休暇や介護休暇の取得、社員割引などがあります!

また家族手当や住宅手当、交通費の支給など経済的なサポートも手厚く、長期的に働きたい人にもおすすめです。

裁量のある仕事ができる

大手企業ではプロジェクトの規模が大きく、若手社員でも早い段階から裁量のある仕事を任されることが多いです。

第二新卒はすでに一定の社会人経験を積んでおり、自身の意見やアイデアを積極的に取り入れられる機会が増えます。

裁量のある仕事を通じて若手から昇進したい人は、ぜひ大手企業への転職を検討しましょう。

社会的信用を得やすい

大手企業で働くことは、社会的信用を得やすいという大きなメリットがあります。

大手企業は一般的に知名度が高いことから、その信頼性や安定性が評価されています。

Abuild就活編集部
信頼性や安定性があるからこそ、他社や取引先からの信用を得る上で大きな武器となるでしょう!

第二新卒として大手企業に入社すれば早い段階で社会的な信用を築けるため、今後のキャリアにおいて大きなアドバンテージになりやすいです。

社員のレベルが高い

大手企業は、厳しい採用基準をクリアした多様なバックグラウンドを持つ社員が集まります。

そのため、日々の業務を通じて高度なスキルや知識を学ぶ機会に恵まれています。

また社内での研修や教育プログラムも充実しているため、スキルアップしやすい環境があるのもポイント。

第二新卒として入社すればハイレベルな環境のもと、自身のキャリアを一層充実させられるでしょう。

研修制度が充実している

大手企業は社員の成長を支援するための研修制度が非常に充実しています。

各種専門研修・リーダーシップ研修・海外研修などキャリアの段階に応じた多様なプログラムが用意されています。

また補助金制度や資格取得支援制度も充実しており、自己成長を続けるための環境が整っているのもポイント。

これらの研修制度によって、長期的なキャリア形成においても大きなメリットとなるでしょう。

第二新卒で大手を狙うデメリット

それでは、第二新卒で大手を狙う際に注意したいデメリットも見ていきましょう。

業務によってはスキルアップしにくい

大手企業では業務が細分化されていることが多いため、特定の業務に専念しなくてはいけません。

こういった環境から、幅広いスキルを身につける機会が限られる場合があります。

特定の部門やプロジェクトに配属された場合は同じ業務を繰り返すことが多く、新しいスキルや知識を習得する機会が少なくなるかもしれません。

スキルの幅を広げたいと考えている人にとっては、このような環境はデメリットとなるでしょう。

昇進のスピードが遅くなる可能性がある

大手企業は社員の数が多く、昇進の競争が激しくなりやすいです。

また昇進のプロセスが厳格で階層的であるため、昇進のスピードが遅くなる可能性もあります。

第二新卒として入社した場合は新卒の中に身を置くため、昇進の競争はさらに厳しくなるでしょう。

昇進スピードを重視する人にとっては、この大手ならではの特徴がデメリットとなるので注意が必要です。

新卒が多くなじみにくいことがある

大手企業は毎年多くの新卒を採用するため、職場には新卒社員が多く存在します。

第二新卒として入社すると、すでに形成された新卒社員同士のコミュニティに入りづらい場合があるでしょう。

また新卒社員との年齢差や経験の違いが原因で、なじみにくいと感じることもあります。

新卒社員が中心の職場文化や慣習に適応できず、自分自身の価値観や働き方とのギャップを感じるかもしれません。

意思決定が遅くスピード感がない

大手企業は組織が大規模で階層的であるため、意思決定に時間がかかることが多いです。

特に複数の部署や上層部の承認が必要な場合はプロセスが複雑化し、スピード感が失われやすいのがデメリット。

迅速な対応が求められる状況でも、行動に移すまでに時間がかかることがあります。

スピーディーな意思決定や行動が求められる環境を好む人にとって、このような遅さがストレスとなるでしょう。

職種によっては転勤が多い

大手企業は全国や海外に拠点を持っていることが多いため、職種によっては転勤が頻繁にある場合があります。

特に営業や管理職など、特定の職種では転勤が避けられないことが多いです。

また転勤で新しい環境に適応するための時間やエネルギーが必要となり、家庭やプライベートとの両立が難しくなることがあります。

家族や生活の安定を重視する人にとっては、この点が大きなデメリットとなるでしょう。

第二新卒で大手に転職するための必勝法

悩みくん
第二新卒で大手を目指すためには何をすればいいの?

ここからは第二新卒ならではの大手就活必勝法3つを解説するので、これから転職を始める方はぜひ参考にしてください。

大手に行きたい理由を明確にする

大手を目指すための第一ステップは「なぜ大手企業で働きたいのか」という理由を明確にしましょう。

大手を目指したい主な理由には次のような事例が挙げられます。

  • 安定した環境でキャリアを築きたい
  • 大規模なプロジェクトに関わりたい
  • 多様なバックグラウンドをもつ人材と働きたい

このように、自分のキャリアビジョンや目標に基づいた具体的な理由を述べるのが有効です。

Abuild就活編集部
その理由が自身の成長や会社への貢献にどのように繋がるかを説明できるように準備しましょう!

自己分析や企業研究を徹底して、大手に行きたい理由を明確にしよう

ライバルと差別化できる高度なスキルや強みをアピールする

大手企業は多くの学生が集まるため、ライバルとの差別化が重要です。

Abuild就活編集部
自分自身の強みや他の学生にはない高度なスキルを明確にアピールしてください!

特に専門知識や資格、マネジメントの経験、優れたコミュニケーションスキルを具体的に説明できると選考でも有利です。

面接官に対して、いかに自分が即戦力として貢献できるのかを効果的に伝えましょう。

長期間働きたい意欲を示す

第二新卒で長期間働いた経験がないことから「長期間働けるのか?」と不安に思われないように、長く働きたい意欲を示しましょう。

企業の理念やビジョンに共感していることを伝え、自分がその企業で長期的に貢献したいという意欲を強調するのがポイントです。

企業研究を徹底して志望する大手の特徴を把握し、企業理念やビジョンにマッチした人材であることをアピールしてください。

事業計画をリサーチして、5年後・10年後に自分がチャレンジしたいことを述べてみよう

第二新卒を歓迎する大手の特徴

第二新卒を歓迎する大手企業の特徴3つを解説するので、企業選びの参考にして効率的な転職活動を進めましょう。

BtoB企業

BtoB企業は知名度が低く人材が集まりにくいことから、第二新卒を募集している会社が多いです。

またクライアントとの関係構築や専門的な知識が求められることが多く、社会人経験を持つ第二新卒は即戦力として活躍しやすいでしょう。

ビジネスマナーや基本的な業務スキルに自信がある方は、隠れ優良企業ぞろいのBtoB企業も視野に入れてみてください。

特に建設、不動産やエネルギーなど文系総合職の営業系での採用が多い

中途採用率が高い

中途採用率が高い大手企業は多様な経験やスキルを持つ人材を求めているため、経験を積んでいる第二新卒を歓迎する傾向にあります。

第二新卒は教育コストがかからず、即戦力となる中途採用の比率を増やそうとする企業が多いです。

柔軟なキャリアパスが歩める企業で自分のスキルや経験を存分に活かしたい人は、中途採用率が高い企業が狙い目しょう。

中途採用率の高い企業は新メンバーの受け入れ体制が整っており、第二新卒でもスムーズに業務に馴染みやすい

若手の退職者が多い

若手社員の退職者が多い企業では、若手人材の補充が急務となります。

若手の退職者が多いと聞くと不安に感じる人もいるかもしれませんが、離職理由は「仕事内容に適性がなかった」などポジティブな場合もあります。

就活くん
転職の口コミサイトをチェックして、退職者の離職理由を見てみよう!

これらの離職理由を参考にして自分が納得できる内容であれば、入社を検討しても問題ありません。

業界別! 第二新卒を歓迎する大手企業一覧

業界別の第二新卒を歓迎する大手企業を表一覧で一挙公開します。

志望する業界がある方は、ぜひこちらの表を参考にして企業選びをしてみましょう。

※就活サイトのリクナビ2025で従業員数500人以上、DODAで従業員数1000人以上規模で第二新卒を歓迎する企業(2023年1月時点)

業界 企業
メーカー トヨタ自動車・本田技研・日立造船・クボタ・コスモス薬品・電気興業・TMES・ワールドインテック・アズビル・日本メックス・テクノプロエンジニアリング・アサンテ・日本製鋼所・三菱電機
商社 昭和・名古屋ヤクルト販売・日立建機・日本テクノ
小売 アップビート・ドラッグストアアモリ・コメリ・ゼビオグループ・いなげや・サンディ
金融 損壊保険ジャパン・アフラック保険サービス・SOMPOひまわり生命保険・イオンクレジットサービス・ソニー損害保険・AIG損害保険・メットライフ生命保険・大同生命保険・ジェーシービー・全国共済農業協同組合連合会
サービス・インフラ リクルート・パーソルワークスデザイン・ネクステージ・デロイトトーマツコンサルティング・アクセンチュア・ニチイケアパレス・ベネッセスタイルケア・ライフクリエイト・東洋ワークセキュリティ・日本社宅サービス・日の丸交通・アプリイ・ウエスコ・三幸コーポレーション・またはリー・東京地下鉄・ネオキャリア・イオンエンターテインメント
ソフトウェア ソフトバンク・都築テクノサービス・システムリサーチ・OSTECH GROUP・エスイーシー・日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ・NTTシステム開発・両備システムズ・TETRAPOT・MXモバイリング・トレンドマイクロ・SCSKサービスウェア
広告・出版・マスコミ あとらす二十一・クリークアンドリバー
官公庁・公社・団体 広島大学・国立病院機構・三幸学泉・帝京大学

特にメーカー・サービス/インフラ・ソフトウェア業界が第二新卒を歓迎している傾向にあることが分かります。

就活くん
こうやって見ると、第二新卒を歓迎する大手ってたくさんありますね!
就活ちゃん
自分にマッチしている企業に絞り込んで効率的に転職活動しなくちゃね!

挑戦したいことができる企業や自分の性格にマッチした企業を見つけるためには、企業研究や自己分析が欠かせません。

これらの準備は時間がかかるため、働きながら少しずつ進めていくのが得策です。

第二新卒が大手への転職を目指す際の注意点

第二新卒で大手を目指す学生が陥りがちな注意点を解説するので、これらに留意しながら転職活動を進めてください。

転職先に求める条件を増やしすぎない

仕事内容や福利厚生においても、前職では魅力に感じていた部分が転職先ではなくなり、不満を感じることもあることがあるかもしれません。

転職先の条件を絞り込みすぎると転職活動が難航してしまうので、就活の軸を定めて本当に譲れない条件だけを見極めることが大切です。

「大手」にこだわりすぎるあまり視野が狭くならないように注意!

転職活動が長引く可能性も考慮する

退職後に転職活動を進める場合、転職先が決まらないとブランク(離職期間)が生じるうえに、経済的な余裕もなくなってしまいます。

Abuild就活編集部
可能であれば、働きながら転職活動を進めましょう!

「いつまでに転職したいのか」ゴールとなる期間を決めて計画的にスケジュールを立てると、スムーズに転職がすすめます。

就職活動と同じ要領で転職活動をしない

新卒と第二新卒とでは見られている部分が異なるため、同じ要領でやると失敗する恐れがあります。

たとえば大手企業の新卒採用では学歴が重視されても、第二新卒の場合は学歴に加えて前職での経験やビジネスマナーも注意深く見られることが多いです。

第二新卒ならではのアピールができるように、経歴やスキルの棚卸しを忘れずにしておきましょう。

対策を徹底して第二新卒で大手への転職を目指そう

第二新卒で大手企業への転職を目指すことは可能ですが、新卒採用よりも厳しい採用基準が設けられていることが多いため徹底した対策が必要です。

新卒採用とは異なる、第二新卒で大手を目指すための必勝法をおさらいしましょう。

  1. なぜ「大手」にこだわるのかという理由を明確にする
  2. ほかの候補者と差別化できるハイレベルなスキルや強みを示す
  3. 「長期間」働きたい熱意を理想のキャリアパスとともにアピールする

面接官に好印象を与えられるように、短期間で得られた経験やこれからの豊富について熱量をもって存分にアピールしてください。

もし大手への転職に不安がある方は、就職のプロに相談してみるのもひとつの手です。

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ayaka

この記事の監修者

ayaka

新卒で航空会社に就職。入社1年目より異例の配属で育成部門に配属。約10年、日本人、中国人、タイ人、シンガポール人の育成・採用に携わる。最短で昇格後は、新人から入社30年と幅広い層のメンバーのマネジメントを行う。
様々なバックグラウンドを持つ人材と携わる中、「ひとりひとりが個性と強みを活かして、笑顔で仕事ができる組織を作りたい」という想いを持ち、2021年に国家資格キャリアコンサルタント取得。
現在は中国に在住し、大学生の就職活動支援、駐在員の家族のキャリア支援を行っている。

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