【人事解説】インターンに落ちたら本選考はピンチ?原因と対策法を解説

大手企業のサマーインターンが解禁され、ESにGDや面接の選考に挑んでいる学生が増えているのではないでしょうか。

新卒採用選考と同様のステップで選考が進みますが、現実として選考準備が足りずインターンに落ちてしまう学生がほとんどです。

気づけばインターンに落ち続け、一つも参加できないままに採用選考に臨んでしまうなんてこともあり得ます。


本記事ではインターンに落ちてしまった時の疑問や対策、振り返りの仕方について解説します。

本記事の執筆者


筆者自身が2019卒で自身も数十社受け、就職後も大手企業の採用活動に携わっている経験も踏まえてお伝えします。

就活生と面接官と両方の経験を通じて、自分自身が就活時に知っておきたかった採用の裏側も解説します。ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

インターンに落ちたら本選考に影響する?

インターンに落ちたら本選考に影響するのかどうかを見ていきましょう。

インターンに落ちても内定できる!

まず最初に安心していただきたいのが、インターンに落ちても通常選考で採用されることは大いにあります

インターンに落ちたからといって本選考で必ずしも落とされるわけではありません。

むしろインターンの方が合格枠が少なかったり、気軽に応募できる分倍率が高かったりと、落ちる可能性が高いです。

インターン時点では不採用でも、その後の頑張りでインターンに落ちた理由を克服できていれば内定は十分に可能です。

Abuild就活編集部
インターンは落ちる前提で受けれる分だけ受けてみるのがおすすめ! 

インターンに受かっても本選考落ちはある

逆にインターンに参加していても、インターン中の評価が悪かったり、他の就活生との差を伝えられなかったりすれば、本選考で落ちる可能性も十分にあります。

実際にインターンでは選考とほぼ同様に学生を評価しています。

各社インターンのスタンスは異なりますが、その学生を囲い込みたいか、早期選考へ案内するかの視点を持って採用担当者は取り組んでいることが多いです。

裏で採用担当やメンターが学生を評価しているケースも多くあるので参加できた場合は浮かれずに早期選考へつながると思って積極的に参加してください!

Abuild就活編集部
優秀な学生を囲い込むためのインターンであることが多いです。
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インターンに落ちる原因と対策

インターンに落ちる5つの原因とその対策について解説します。

ESの質が低い

【原因】

  1. 言いたいことが整理できていない
  2. 伝わっているか客観視できていない

【対策】

  1. 伝えたいことを整理・自己分析する
  2. 誰かに添削してもらう

よくあるのが自分自身のやったことのみを羅列するESです。

そこから何を学んだのか、どういう人間なのかを訴えるESでなければ、自己アピールになりません。

何を伝えたいのかを整理、自己分析で深掘りしないままにESを書き始めていないでしょうか。

まずは対策にあるように自己分析に時間をたっぷりとかけた上で、ようやくESに取り掛かってください。

そして自分の伝えたいことがまとまったら、第三者の視点でESを読んでもらい、どんな印象を受けるかを確認しましょう。

自己満足で書き上げたESを客観的にみて、伝えたい自分像に近づけていく作業が必要不可欠です。

意外と思ってもいなかったように受け取られたり、本来の自分とは異なる印象を与えてしまう内容だと後々の面接で違和感を与えてしまうので注意です。

コミュニケーション力が弱い

【原因】

  1. 面接で会話のキャッチボールができていない
  2. 自己分析・自信が足りていない

【対策】 

  1. 聞かれたことに対して、短答できるよう面接練習する
  2. 普段の会話を意識して、笑顔で相槌から始めよう

会話のキャッチボールとは、求められていることに端的に回答できるかどうかです。

普段、友人と話しているのに面接官とだとうまく会話できないのは、構えすぎていたり、自信のなさから緊張してしまったり、言うことがそもそも整理されていないからです。

自信を手に入れて、笑顔でハキハキ話すことができれば十分です!

そのためには対策をして時間をかけて準備してください。

面接と言っても、友人との会話レベルでラリーを繰り返してください。

一つの質問に対して、一人で会話を続けてしまう学生が非常に多くいるので慣れていないうちは、特に注意です!

ガクチカが弱い

【原因】

  1. ガクチカのテーマが弱い
  2. 実績、得られた学びが弱い

【対策】 

  1. 今までの人生を振り返る自己分析を行う
  2. 残りの大学生活で何かできることを考える

まず最初にガクチカは弱くても大手企業は十分に内定を取れますが、採用人数が数十人単位と少ない企業は強くする必要があります。

ガクチカは、「それ自体の特異なガクチカのテーマ」×「そのテーマ内での実績や豊かな経験」

でアピールすることで他の就活生に圧倒的な差をつけることができます。

ESから面接まで少ない内定枠を勝ち抜くには、「〇〇でXXXXした子」と分かりやすくセルフプロデュースできると印象付けやすいです。

ただみんながみんなそういうわけにもいかないですよね。

バイトやサークルなどのテーマがありきたりでも、まずはしっかりとその経験を語れるように自己分析をしてエピソードを磨き込みましょう。

まだ頑張ったことがないという方もインターンや本選考まで数ヶ月でも時間があれば、何かに取り組むこともできるでしょう。

みんなエピソードがない中なんとか捻り出している部分なので、ぜひ動いてみてください!

求める人物像にあっていない

【原因】

  1. 業界・企業分析が足りていない
  2. 求める人物像に合わせる努力ができていない

【対策】 

  1. 逆算してガクチカや志望動機をまとめていく

まず求める人物像を理解し、それを満たす人物だとアピールしていく必要があります。

そのためには次の項目の企業研究が重要になってきます。

ビジネスモデルや職種によっては、色こく求める人物像やキャラクターが異なっています

例えば泥臭さや粘り強さを求めている営業だったり、ロジカルで強いリーダーシップがいるコンサルなど職種や業界によって異なります。

そのため、ガクチカのアピールポイントなど微修正をしてくだい。

話すことやテーマは変えなくてもよいですが、求める人物像や実際に働いている社員の雰囲気に少し寄せていくだけでも印象が変わります。

企業研究ができていない

【原因】

  1. 書籍やネットの情報を整理できていない
  2. 業界や企業に実際に足を運んだり、社員に会っていない

【対策】 

  1. 実際の企業を見てみる、企業のサービスや製品を買ってみる
  2. 実際に働いている社員と話してみる

ネットで得られる情報だけを述べて、業界や企業の志望理由を述べてもなんだか薄っぺらくなってしまいます。

ロジックだけでは熱意を伝えられないので、個人的な経験や思いを募らせるには上記の対策を実施してみてください。

実際に話を聞いたり、触れてみると、何か自分なりに思うことが出てくるものです。

自分の言葉で伝えられることがたくさん増えていくので、ネットだけの情報に偏らないように注意して準備してみてください。

ネットの情報などありきたりな話が多いと印象に残りません。

自分の言葉で話せている学生は多くないのでそれだけで好感が持てますし、差がつきますよ。

上記の5つの原因は全て絡み合っています。

焦らず一つずつ丁寧に対策をして、やれることから準備していきましょう。

インターンに落ちる確率はどのくらい?

企業毎やインターンシップの内容にもよりますが、

就職ジャーナルの調査によると、インターンシップで書類選考を行う企業は52.9%、面接選考を行う企業は28.4%となっています。

その中で選考別の落選率は、

  • インターンシップの書類選考落選率:約40%
  • インターンシップの面接選考落選率:約41.9%

インターンシップで書類選考を行う企業が全体の半分以上あるなかで、5人に2人が落選してしまうという確率は、かなり高いといえるでしょう。

もし書類選考と面接がある企業があれば、合格率は約30~40%となります。

このデータはあらゆる企業が含まれている点に注意です!

大手企業を目指す就活生にとっては、もっと高い倍率かつ適性検査や面接複数回など、インターン合格の難易度は上がること間違いありません。

インターンで落ちてしまうことは、全く珍しくありませんので本選考までに準備しておきましょう。

これからインターンを受ける方は、厳しさを理解した上で選考対策に励んでください。

Abuild就活編集部
実際にお祈りされると落ち込みますが、切り替えて準備していくしかありませんよ!

ンターンに落ちた場合によくある質問

最後にインターンに落ちた場合によくある質問を紹介します。

お祈りメールに返信する?

お祈りメールに返信をしても、人事が見ている可能性は高くありません。

原則返信をしないでいいですが、何か心残りや伺いたいことがあれば返信してみてもよいかもしれません。

ただし連絡が返ってくることを期待しないようにしましょう。

落ちた理由を聞くのはあり?

落ちた理由を聞いてみてもよいかもしれませんが、連絡や回答が返ってくるかは分かりません。

残念ながら落ちてしまった就活生は何千〜何万といて、その対応を個別でしていては業務に支障をきたすからです。

また面接の内容や個々人の評価などは、情報としてセンシティブなのであまり記録上残さない企業も多いと思われます。

落ちた理由を聞く前に、まずはどうして落ちてしまったのか自分自身や友人、キャリアセンターの方などと反省をしてみましょう。

採用担当
個別対応したいのですが、個人情報の問題で出来ない場合が多いです。
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ayaka

この記事の監修者

ayaka

新卒で航空会社に就職。入社1年目より異例の配属で育成部門に配属。約10年、日本人、中国人、タイ人、シンガポール人の育成・採用に携わる。最短で昇格後は、新人から入社30年と幅広い層のメンバーのマネジメントを行う。
様々なバックグラウンドを持つ人材と携わる中、「ひとりひとりが個性と強みを活かして、笑顔で仕事ができる組織を作りたい」という想いを持ち、2021年に国家資格キャリアコンサルタント取得。
現在は中国に在住し、大学生の就職活動支援、駐在員の家族のキャリア支援を行っている。

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