EYに新卒で入る難易度は?他BIG4との比較などとあわせて解説
コンサルBIG4の1つとして、就活生からも人気の高い総合コンサルティングファームのEYストラテジー・アンド・コンサルティング。
今回はそんなEYストラテジー・アンド・コンサルティングの就職難易度や、選考対策、学歴の必要性などを解説していきます。
EYの概要
EYは、主にコンサルティングを行う企業であり、日本での正式名称を「EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社」と言います。
企業名 | EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 |
---|---|
従業員数 | 約2,600人(2021年4月時点) |
所在地 |
東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー |
公式サイト | https://www.ey.com/ja_jp/careers |
もともとはアメリカで設立され、2020年より日本での業務を始めました。
- コンサルティング
- ストラテジーアンドトランザクション
- アシュアランス
- 税務
EYの業務内容は以下の4つですが、日本ではコンサルティングとストラテジーアンドトランザクションラインの2つとなります。
また他のBIG4と比べると組織的であり、チームワークを重視する社風で成長機会も充実しているとの評価を得ています。
EYに新卒で入社する難易度は「ものすごく」高い
EYの就職難易度を様々な指標を基に見ていきます。
慶應義塾大学の就職先ランキングで17位
EYは慶應義塾大学の就職先ランキングで17位に位置しており、38名もの内定者がいます。
慶應生はいわずと知れた私立のトップで、その規模の大きさを生かしたOBの就職サポートや持ち前の地頭の良さや意識の高さから就活市場では非常に強いです。
他の大企業より少ない採用人数
EYの入社難易度が高い理由の1つが、他の大企業よりも採用人数が少ないことです。
まず、EYの採用実績を見てみると、次のとおりです。
年度 | 採用実績 |
---|---|
2019年 | 104名 |
2020年 | 58名 |
2021年 | 112名 |
年度にもよりますが、50名から100名を目安に採用を行っています。
一方で他業界の有名企業を見てみると、採用人数には雲泥の差があります。
- 金融業界で有名な三井住友銀行の採用員数は531名
- IT業界の大企業である富士通は750名
同じコンサルであるアクセンチュアも300名以上の採用を予定しており、他の大企業と比べるとEYの採用人数は少ないと言えるでしょう。
EYの採用大学・学歴フィルターの有無
続いて、EYで新卒入社を目指す際に求められる学歴を解説します。
採用大学
EYの採用実績から、必要な学歴を見てみましょう。マイナビによると、過去のEYの採用実績は次のとおりです。
<大学院>
京都大学、東京大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、一橋大学、早稲田大学、慶應義塾大学、横浜国立大学、筑波大学、千葉大学、神戸大学
<大学>
東京大学、京都大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、一橋大学、横浜国立大学、筑波大学、千葉大学、早稲田大学、慶應義塾大学
採用実績にはトップクラスの国公立や旧帝大、早慶、関関同立、MARCHなどが並んでいます。
すべてを公表しているとは限りませんが、相応の学歴は求められると言えるでしょう。
これらを見るにライバルたちは高学歴と予想されるため、自身の学歴も求められる可能性は知っておきましょう。
令和の就活では、学歴の枠を超えた可能性が広がっています。
あなたと同じ大学出身者が、多くのトップ企業からの内定を獲得しています。
内定の秘訣を知って、自身の就活に役立てましょう!
学歴フィルターはあっても高学歴層も落ちる
EYはある程度の学歴フィルターがあると考えられますが、高学歴でも内定をもらえないことが普通です。
これは、大手企業の採用人数が数百人を超える中で、EYが50〜100人程度しか採用しないため倍率が高いためです。
応募者の全体人数は公表されていませんが、有名企業であることを考えると応募者数は多いと予想されます。
他とくらべてわかるEYの入社難易度
EYの入社難易度を、他の企業と比較してみましょう。
BIG4や、有名な総合商社と比較するため、参考にしてください。
BIG4の他のファーム
まずはBIG4とEYを比較してみましょう。過去の採用予定人数と採用実績は次のとおりです。
企業名 | 採用予定 | 実績 |
---|---|---|
デロイトトーマツコンサルティング | 非公表 | 男8人、女1人(2021年) |
PwC | 非公表 | 男93人、女83人(2021年) |
KPMG | 50〜60人 | 男18人、女8人(2021年) |
EY | 101〜200人 | 男69人、女43人(2021年) |
BIG4の中ではEYは比較的採用人数が多い部類に入ると言えますね。
ただし通常100人程度採用するEYですが、2020年は58名と少なくなっており、倍率が上がる可能性も考慮しましょう。
総合商社
続いて、EYと総合商社の入社難易度を、比較してみましょう。
下記の五大商社の採用人数はいずれも100〜150人程度です。
- 三菱商事
- 三井物産
- 伊藤忠商事
- 丸紅
- 住友商事
また倍率は最も低いとされる三菱商事で40倍程度、最も高いとされる伊藤忠商事で80倍程度とされています。
EYも五大商社と同じ程度の100〜150人程度ですが、採用人数が50人程度の年もあるのを考慮すると五大商社よりも高倍率となる可能性があるでしょう。
EYは総合商社と同じくらいか、それ以上の倍率と考えられます
Abuild就活は、各業界トップ企業の内定実績が続出している大手志望者向けの就活塾です。東証スタンダード上場企業である株式会社ODKソリューションズの100%子会社であるNINJAPAN株式会社が運営しています。
\LINEから簡単お申込み!/
EYの新卒選考対策
EYの新卒選考は、次のような手順で進んでいきます。
- ES(エントリーシート)提出
- 本選考エントリー
- Webテスト
- GDおよび面接(複数回)
- 内定
※インターンの参加有無により、一部選考が省略される可能性もあります。
どのような対策が必要かを見ていきましょう。
ES
内定を得るためには、ESが非常に重要です。
ESが通らなければ面接を受けることもできませんし、ESの内容次第であなたの選考に影響を与えます。
自己PRと志望動機はESの中でも特に重要な項目であり、EYの業務内容や理念と照らし合わせてアピールすることが求められます。
また他のコンサル会社ではなく、なぜEYなのか独自の強みを分析し、自身の強みがどのように発揮されるのかを書きましょう。
ケース面接
EYではコンサル業務で必要な問題解決能力や論理的思考力を見極めるための選考を行います。
それがコンサル業界特有の選考であるケース面接で、それを解く際にフェルミ推定を用いる問題が出る傾向にあります。
ケース面接とは
面接中に与えられた課題に対して、即座に考えて解決策を回答するもの
フェルミ推定とは
測定が困難な問題に対して、論理的思考力を確認するために行われる
インターン
EYのインターンは「EYのグローバルメソトロジーを用いたコンサルティングスキルの習得と実践を含む4日間の採用直結型プログラムです」と示されているので、可能な限り参加しましょう。
インターンの日程は2021年の場合は4日間で、選考は以下の流れで行われています。
- ES選考
- 適性検査
- 面接
- インターン参加
徹底した自己分析
ESや面接、インターンを成功させるためには、徹底した自己分析が必要不可欠です。
自己分析をした結果、以下の答えが導き出せるまで取り組みましょう。
- 自分の特徴はなにか
- 自分のもっともアピールできる部分はどこか
- 自分が培ってきた経験や学んできたことはなにか
- なぜコンサル会社で働きたいのか
- なぜEYを志望するのか
これらは、ESや面接で必ず聞かれる内容です。
自己分析ができている就活生は少ないため、自分自身を客観的に分析することは難しいとされています。
しかし、自己分析の頑張り次第で、就活成功につながる可能性が高まります。
自己分析に取り組むことで、自分自身を見つめ直し、自己PRを作り上げることができます。