【新卒向け】志望動機の書き方!例文と書き出しから履歴書まで完全ガイド


多くの就活生が抱えるこの悩みは、ポイントを押さえれば必ず解決できます。採用担当者に「会ってみたい」と思わせる志望動機は、正しい準備と構成で作成することが可能です。
この記事では、採用担当者の視点から、志望動機の準備、構成、具体的な書き方、そして職種別の例文までを徹底解説します。この記事を読めば、自信を持って志望動機を書き上げ、内定を掴むための大きな一歩を踏み出せるはずです。
志望動機で採用担当者が見るポイント


企業は志望動機から、自社にマッチする人材かを見極めています。採用担当者が特に重視しているのは、以下の3つのポイントです。
- 企業への理解度と志望度の高さ
- 数ある企業の中から「なぜこの会社なのか」を具体的に語れるか。企業理念や事業内容への深い理解と熱意を見ています。
- 人柄と仕事への適性
- あなたの強みや価値観が、企業の求める人物像と合っているか。具体的なエピソードから、入社後に活躍できる可能性を探っています。
- 入社後の活躍ビジョン
- 入社後にどのように会社に貢献し、成長していきたいか。長期的に会社で活躍してくれる人材かを見極めたいと考えています。
この3点を押さえ、「この会社でなければならない理由」と「会社があなたを採用するべき理由」を明確に伝えることが重要です。
企業への理解度
「なぜ同業他社ではなく、うちの会社なのか?」という問いに、自分だけの言葉で答える必要があります。そのためには、徹底した企業研究が不可欠です。
▼企業研究の主な情報収集先
- 採用サイト:企業理念、求める人物像、事業内容
- IR情報・中期経営計画:将来性、事業戦略
- 公式SNS:社内の雰囲気、企業文化
- ニュース・業界動向:業界内での立ち位置、競合との比較
- 説明会、OB・OG訪問:現場で働く社員の生の声
これらの情報から企業の「独自性」を掴み、自身の価値観と結びつけて「貴社の〇〇という点に共感し、私の△△という強みを活かせると考えた」という論理を構築しましょう。
人柄と仕事への適性
人柄やポテンシャルを伝えるには、具体的なエピソードで裏付けることが最も効果的です。ただ「強みは〇〇です」と述べるのではなく、その強みが発揮された体験談を語ることで、言葉に説得力が生まれます。
▼エピソードの説得力を高めるポイント
- 役割やこだわりを語る:チームの中で自分がどう考え、どう行動したのかを具体的に述べましょう。
- 数字を用いて客観性を持たせる:「売上を伸ばした」→「売上を前年比15%向上させた」のように、成果を定量的に示すことが重要です。
入社後の活躍ビジョン
「学びたい」「成長させてほしい」という受け身の姿勢ではなく、「自分の強みを活かし、このように貢献したい」という主体的な意欲を示しましょう。
▼活躍ビジョンを明確にするステップ
- Will(やりたいこと):その企業で何を成し遂げたいかを具体的に描く。
- Can(できること):自分の強みが、やりたい仕事にどう活かせるのかを説明する。
- 貢献への意欲:「〇〇という強みを活かし、将来的には△△の分野で貢献したい」と、具体的な貢献の形を提示する。
短期的な目標と長期的なキャリアプランを示すことで、あなたの成長意欲と貢献への本気度が伝わります。
志望動機を書く前の準備


説得力のある志望動機は、周到な準備から生まれます。いきなり書き始めるのではなく、まず「自己分析」で自分を理解し、「企業研究」で相手を知ることから始めましょう。
- 企業を選ぶ軸の見つけ方(自己分析)
- 自分の強みの洗い出し方(自己分析)
- 企業研究との接続
この準備を丁寧に行うことで、志望動機の骨子が固まり、一貫性のある内容に仕上がります。
企業を選ぶ軸の見つけ方
「企業選びの軸」とは、働く上で譲れない価値観や条件のことです。この軸を明確にするために、以下の問いを自分に投げかけてみましょう。
▼企業選びの軸を見つける質問例
- これまでの人生で、最もやりがいを感じた瞬間は?
- 部活やアルバイトでチームにどのような働きかけを行なったか
- 仕事を通じて、社会や人々にどのような影響を与えたいか?
- 5年後、10年後、どのようなプロフェッショナルになっていたいか?
- 若いうちから挑戦したいか、じっくり育ててほしいか?
これらの問いに答えることで、あなたの価値観が明確になり、「なぜこの企業なのか」という問いへの自分自身の答えが見つかります。
また、周りの社会人の方に働き方や仕事のやりがいなどを聞くこともおすすめです。視野が広がるため、積極的に行なっていきましょう。
自分の強みの洗い出し方
アルバイトやサークル活動といった日常の経験の中にも、あなたの強みは隠されています。過去の経験を振り返り、企業にアピールできる「強み」を言語化しましょう。
▼経験を「強み」に変換する考え方
学生時代の経験(事実) | アピールできる強み(抽象化) |
カフェのアルバイトで、新人向けマニュアルを改善し、定着率を向上させた。 | 課題発見力、改善提案力 |
サークルのイベント企画で、SNS広報に注力し、過去最高の集客数を達成した。 | 企画力、目標達成意欲 |
ゼミの研究で、データを徹底的に分析し、新たな視点から論文をまとめた。 | 分析力、論理的思考力 |
具体的な行動(What)とその目的(Why)、結果(Result)を整理することで、ありふれた経験も説得力のある強みとしてアピールできます。
どのような姿勢・視点で向き合うことにこだわっていたのかという観点で考えると、強みを想起しやすいです。
伝わる志望動機の構成


採用担当者は多忙です。短時間で内容を理解してもらえるよう、結論から述べる「PREP法」で文章を構成しましょう。
- P (Point) = 結論:私が貴社を志望する理由は〇〇です。
- R (Reason) = 理由:なぜなら、〇〇という経験があるからです。
- E (Example) = 具体例:具体的には、〇〇の活動で△△のように行動しました。
- P (Point) = 結論(貢献):この力を活かし、貴社で〇〇として貢献したいです。
この構成に沿って書くことで、話の要点が最初に伝わり、論理的で分かりやすい文章になります。
志望動機に必要な3つの要素
PREP法を志望動機に落とし込む際、「Will-Can-Must」の3つの要素を意識すると、より説得力が増します。
要素 | 対応する構成 | 内容 |
Will (やりたいこと) | 結論 (Point) | 「なぜこの会社で、何を成し遂げたいのか」というビジョンを述べます。 |
Can (できること) | 理由・具体例 | Willを裏付ける自身の強みや経験を、具体的なエピソードで説明します。 |
Must (貢献) | 結論 (Point) | 自身の強みを活かし、入社後にどう会社へ貢献したいかを表明します。 |
企業の方向性とあなたのビジョン(Will)が一致し、それを実現できる強み(Can)があり、入社後に貢献する(Must)という一貫したストーリーを描くことが重要です。
具体的なエピソードの組み立て方
体験談の説得力を高めるには「STARメソッド」というフレームワークが有効です。
- S (Situation) = 状況:いつ、どこで、どのような状況でしたか。
- T (Task) = 課題・目標:その状況での課題や目標は何でしたか。
- A (Action) = 行動:課題解決のために、あなたが具体的にどう行動しましたか。
- R (Result) = 結果:行動の結果、どのような成果が出ましたか。
この順番でエピソードを語ることで、背景から結果までが整理され、あなたの主体性や問題解決能力が伝わりやすくなります。


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志望動機の例文と履歴書への書き方


ここからは、職種別の例文と履歴書への書き方のポイントを解説します。これまでのポイントがどう文章に反映されているかを確認しましょう。
職種別志望動機の例文集
【営業職】
顧客一人ひとりと深く向き合い、潜在的な課題を解決する提案を通じて企業の成長を支えたいと考え、貴社を志望します。(Will)学生時代のカフェアルバイトで、お客様との会話からニーズを掴み、新商品と相性の良いコーヒーのセット提案を考案しました。結果、店舗の目標売上を120%達成できました。この経験から、相手の立場でニーズを把握し、解決策を提案することにやりがいを感じました。(Can)この「傾聴力」と「課題解決提案力」を活かし、貴社の営業職としてお客様の事業成功に貢献できるパートナーとして活躍したいです。(Must)



アルバイト経験から営業職に不可欠な強みを具体的に示し、「売上120%達成」という数字で成果を客観的に伝えています。
【事務職】
最前線で活躍する方々を正確かつ迅速なサポートで支え、事業全体の成長に貢献したいと考え、貴社を志望します。(Will)大学のゼミで副ゼミ長を務めた際、タスク管理ツールを導入し、メンバーの作業を効率化することで、全体の準備時間を20%削減することに成功しました。この経験から、組織全体を俯瞰し、円滑な運営のために先回りして行動する重要性を学びました。(Can)この「状況把握能力」と「業務改善力」を活かし、社員の皆様が本来の業務に集中できる環境を整え、組織の生産性向上に貢献したいです。(Must)



事務職として事業にどう貢献したいかという主体的な姿勢が明確です。「時間20%削減」という数字が、能力の説得力を高めています。
【技術職(ITエンジニア)】
最先端の技術を用いて社会インフラを支える大規模システム開発に携わり、人々の生活を豊かにしたいと考え、貴社を志望します。(Will)大学では機械学習を用いた画像認識システムの精度向上に取り組み、独自のアルゴリズムを実装することで、認識精度を15%向上させました。この経験から、粘り強く課題に向き合い、新たな技術で解決策を見つけ出す探求心を培いました。(Can)この探求心を活かし、貴社のエンジニアとして、より信頼性の高いシステムの構築に貢献していきたいです。(Must)



自身の専門性を具体的に示し、技術職に求められる「探求心」や「課題解決能力」を効果的にアピールできています。
履歴書への記載方法
履歴書の志望動機欄はスペースが限られているため、要点を簡潔にまとめる必要があります。
- 文字数:指定がなければ200〜300字程度が目安です。枠の9割以上は埋めるように心がけましょう。
- 書き方のコツ:一文を短くし、「結論→理由→貢献」の流れを意識します。「〜ということをしました」→「〜しました」のように、冗長な表現は避けましょう。
まとめ
説得力のある志望動機を作成するための要点は以下の通りです。
- 採用担当者は「企業理解度」「人柄と適性」「入社後のビジョン」を見ている
- 「自己分析」と「企業研究」という事前準備が質を決める
- 構成は「PREP法」を使い、「Will-Can-Must」を意識する
- 強みを裏付ける「具体的なエピソード」には数字や客観的な事実を盛り込む
志望動機は、あなたと企業との最初の重要な接点です。自分自身としっかり向き合い、自信を持って選考に臨んでください。
よくある質問
志望動機でダメな例は?
- どの企業にも言える内容:「人々の生活を豊かにしたい」など、具体性に欠けるもの。
- 給与や福利厚生などが理由の中心:仕事内容への意欲が感じられないもの。
- 「学びたい」という受け身の姿勢:貢献意欲が見えないもの。
- 消費者(ファン)としての視点:「昔から貴社製品のファンでした」など、ビジネス視点が欠けているもの。
- 入社すること・インターンに参加することがゴールになっている:「インターンに参加して自身の適正を見極めたいです」など。
志望動機で「思いました」の言い換えは?
「〜だと思いました」という表現は、やや幼い印象を与えることがあります。より主体的で意欲が伝わる以下の表現に言い換えましょう。
- 〜と考えます。/〜と考えております。(最も汎用的)
- 〜と確信しております。(強い意志や自信を示す)
- 〜と実感しました。(実体験に基づく気づきを示す)
- 〜に魅力を感じております。(共感をストレートに伝える)
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