新卒でコンサルに入社するメリット・デメリットを5つずつ紹介!
新卒の就活市場を中心に、コンサルティング業界の人気は高まり続けています。
人気があるのは、新卒でのコンサル入社にメリットを感じる人が増えてきていることが、背景としてあります。
ただ、コンサル企業への入社は良いことばかりではありません。合う合わないの問題など、いくつかのデメリットがあります。
そこでこの記事では、新卒がコンサルに入社することのメリット・デメリットを5つずつ紹介します。
就活の志望に悩む人に役立つ内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
・それでも、新卒のコンサル入社はオススメ
・メリットもデメリットも知った上で自分のキャリア観を養おう
新卒でコンサルに入社する5つのメリット
新卒でコンサル企業に入社するメリットは、次の5つです。
1.スキルアップが早い
2.自信が身につく
3.給料がものすごく高い
4.転職の幅が広がる
5.起業に必要なスキルが身につく
それぞれ、みていきましょう。
1.スキルアップが早い
スキルアップの早さは、新卒がコンサル企業に入社するメリットの一つです。
コンサル業界は、他業界に比べると新卒・既卒問わず、第一線での活躍が求められる風潮の強い業界です。
一般的な日系企業ではいまだに新卒から定年まで勤める「終身雇用」の考え方が根付いています。
このため、新卒の教育を数年、長い場合は十数年のスパンで考える企業もあるほどです。
一方のコンサル業界は、人材の入れ替わりが激しい業界でもあります。
このため、コンサル業界の人材教育は、効率的に短期間で行われるか、もしくは実際の仕事を通してスキルを身につける「オン・ザ・ジョブ・トレーニング」(OJT)が主流です。
そのため、新卒でも、責任のある仕事を任され、スキルを磨いていくことになります。
また、コンサル業界にある強い競争環境もスキルアップを早める要因の一つです。
外資系のコンサルでは、「アップオアアウト」という言葉があります。
アップオアアウトとは、「昇進するか、そうでなければ退職するか」という価値観を表した言葉です。
コンサル業界で生き残っていくためには、自らを磨き、結果を出し続けていく必要があります。
新卒でコンサル企業に入社すれば、このような競争環境の中に若いうちから身を置くことになります。
こうなると、日々スキルアップを心がけた仕事や日常生活の過ごし方を心がけることが必要です。
その結果、スキルアップが早くできるといえるでしょう。
このように、早いうちからスキルを磨けることはメリットといえます。
2.自信が身につく
新卒でコンサル企業に入社すれば、「自分はどんな業界でもやっていける」という強い自信を身につけられます。
コンサル業界の人材レベルは非常に高いです。
新卒の就活市場だけを見ても、多くの就活生の中から選ばれた数少ない学生が入社できるのがコンサルです。
すでに就活の時点で、他の就活生よりも優れた点やスキルを持っていると言えます。
さらに、コンサル入社後は、優秀な人材が集まった厳しい競争環境の中で、自分の強みやスキルに磨きをかけていきます。
結果として、入社時に優秀な人材がコンサルの仕事を通じて、入社後もさらに優秀な人材になっていくというわけです。
さらに言えば、コンサルの顧客となるクライアントの多くは、企業の経営に携わるような幹部級です。
クライアントも、企業内の出世競争を勝ち抜いてきた実力あるビジネスパーソンと言えます。
そのような人をクライアントに業務をしていくのが、コンサル業界です。
優秀な人に囲まれ、優秀な人を相手に仕事をする経験は、自分のビジネスパーソンとしての自信につながっていきます。
3.給料がものすごく高い
給料がものすごく高いことも、新卒がコンサル企業に入社するメリットと言えるでしょう。
コンサル業界は、業界全体の平均年収が高いことでも有名です。
とくに外資系のコンサルでは、年収が2,000万円を超えるような企業もあります。
当然、新卒時点での給与も平均よりもかなり高い水準です。
企業や業種別の平均年収をまとめたサイト「平均年収.jp」によると、新卒の初任給ランキング1位は日本商業開発(50万円)、2位はドリームインキュベーター(46.0万円)です。
いずれもコンサル業務を手掛けている企業です。
一方、2020年の新卒の平均初任給は、学部卒で22万6,000円です(厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」)。
極端な例とは言え、トップと平均の間に2倍超の差があります。
また、成果主義の給与体系を採用している企業も多く、新卒でも業務で結果を残せれば、さらに高い給料を狙うこともできるでしょう。
ここまでにもあるように、新卒でコンサルに入ると、給料が高く、メリットを享受できるといえます。
4.転職の幅が広がる
転職の幅が広がることも、新卒がコンサル企業に入社するメリットと言えるでしょう。
コンサル企業が手掛ける業務は非常に幅が広いです。業務の工程だけを見ても、以下のような作業をします。
- クライアントからのヒアリング
- 課題に関するリサーチ
- 課題解決に向けた企画立案
- クライアントへのプレゼン
- 企画の実行
これらの工程を通じて得られるスキルは汎用的なもので、どんな業種・業界でも役立ちます。
独立や起業をする際にも、基礎となるビジネススキルです。
また、コンサルティングファームによっては、クライアントとなる事業会社の業態も非常に幅広いです。
一つの業界や業態の仕事を追求していけばスペシャリストとしてのキャリアを詰めます。
ある業界についての専門性を高めていけば、事業会社への転職も視野に入れられるでしょう。
一方、幅広い業界の仕事を手掛けていけば、ゼネラリストになれます。
言い換えれば、業界を選ばない「コンサル」のスペシャリストです。
この場合は、他のコンサル企業への転職を考えられるでしょう。
このように、コンサルの業務でキャリアを積めば、独立・起業も含む、転職の幅が広がります。
終身雇用がなくなりつつある日本の労働市場で、「つぶしがきく」ことは大きなメリットと言えるでしょう。
5.起業に必要なスキルが身につく
起業に必要なスキルが身につけられることも、コンサルで働く魅力の一つです。
前項でも説明した通り、コンサルの業務を通じて身につけられるスキルは、非常に汎用性の高いものです。
ビジネスパーソンとしての基礎スキルであると同時に、経営者として求められるスキルでもあります。
一般的な企業に新卒が入社した場合、汎用的なスキルを得られるほどの業務は任されないでしょう。
コンサルならではのメリットと言えます。
また、クライアントが経営者や経営に近い重役であることが多いのも見逃せません。
経営者にも、さまざまなタイプがいます。
自分の実力だけで結果を出す人。調整力に長け、チーム単位での業務の仕分けを得意とする人。
本人には特別なスキルがなくとも、人望が厚く、周りに優秀な人が集まる人など、本当にさまざまです。
コンサルで働くということは、このようなさまざな経営者と関わりをもつことができるということです。
コネクションが作れるということはもちろん、経営者のあるべき姿や、経営学を間近に感じられます。
起業を目指すにあたって、経営者がどういうものか、直接触れたことがあるかどうかは非常に重要です
最終的に独立や起業を考えている人は、新卒のうちからコンサルで働くのも選択肢としてオススメです。
新卒でコンサルに入社するデメリット5つ
もちろん、新卒でコンサルに入社するデメリットもあります。
次の5つです。
- 専門性がつきにくい
- プライドが高くなる可能性がある
- 事業会社での経験が得られない
- 激務・長時間労働に陥る可能性がある
- 転職時に給与水準が下がる可能性がある
コンサル業界は、新卒にメリットの多い業界です。
しかし、自分にとってデメリットの部分が我慢できなかったり、納得できなかったりするならば、無理にコンサルを志望する必要はないでしょう。
今から紹介するデメリットにもしっかり目を通して、コンサル業界と自分がマッチするのかどうか考えを深めましょう。
1.専門性がつきにくい
コンサルで働くと横断的な業務を担当できる一方、専門性を身につけにくいというデメリットがあります。
他業界では、新卒入社の後、しばらく経った後に適性に応じた部署に配属されることが一般的です。
その後は、営業なら営業、商品開発なら商品開発という風に、一つの業務に長く従事する人が多くなります。
このため、自分が配属された部署や職種への専門性が高まっていきます。
また、金融や不動産、建築や食品製造など、事業会社に就職した場合は、必然的にその分野についてずっと業務で関わることになります。
このため、自分が勤めている企業の市場の情勢や競合他社の状況などについて、知見を深められるでしょう。
一方、コンサルで働く場合は、クライアントの属する業界は多岐にわたります。
もちろん、業務の中で業界についての理解を深めることはできるでしょう。
しかし、ずっとその業界で働く人からすれば、知識の深さは物足りなさがあるかもしれません。
このように、コンサルでは専門性を身につけることが難しい可能性があることは注意しておきましょう。
ただし、ITコンサルや特化コンサルのようなファームを選ぶ場合は、話が別です。
クライアントとする企業や業界、分野が限られているため、コンサルとしての関わりでも十分に専門性を身につけられます。
自分が志望しているコンサルのクライアントの範囲や分野を見て、判断するようにしましょう。
2.プライドが高くなる可能性がある
早くからコンサルで働いていると、ビジネスパーソンとしてのプライドが高くなる可能性があります。
コンサル業界の新卒は他業界の新卒に比べ、収入面はもちろん、任されるプロジェクトの規模や裁量権の大きさが段違いです。
新卒同士どころか、他業界の中堅クラスがやっているような業務を新卒が担うこともあるのが、コンサル業界です。
このような環境で働くと、良くも悪くも「自分は他人より優れている」というプライドが生じてきます。
プライドが仕事に良い作用をもたらすのならば、問題はありません。
しかし、仕事や人間関係に悪影響を及ぼすならば、それはデメリットになります。
自制が苦手な人は、コンサルで働くと悪い意味でのプライドが生まれるかもしれないので、入社を決める際はよく考えてから意思決定しましょう。
3.事業会社での経験が得られない
新卒でコンサル企業に入社すると、事業会社での経験が得られないのもデメリットになります。
事業会社とは、実際に製品やサービスを手掛け、販売している企業を指します。
コンサル側から見ると、クライアントとなる企業のことです。
コンサルは幅広い業務を手掛ける一方、事業会社でしかできない経験や業務もあります。
実際の商品を企画、製造する過程の経験は、事業会社ならではの経験です。
また、業界特有の慣習や空気感なども、実際に事業会社で働いていなければわからないこともあります。
コンサルとして事業会社に企画や戦略を提案する際、事業会社の経験がないことが足を引っ張る可能性もあるでしょう。
つまり、現場をよく知らないままに「机上の空論」のような企画・戦略を立案してしまう危険性があるということです。
そのため、事業会社からコンサルに転職をし、事業会社の経験を強みにするコンサルタントもいます。
新卒でコンサル企業に入社した場合、事業会社の経験を得られないままコンサル業務をしなければいけないことを知っておきましょう。
4.激務・長時間労働に陥る可能性がある
激務・長時間労働に陥る可能性があることにも注意が必要です。
コンサル業界に限らず、新卒のときはどんな業務でも一つひとつの仕事に時間がかかります。
業務の手順やルールがわからず、確認しながらの作業になるためですね。
コンサルの場合は、さらにこの傾向に拍車がかかります。
手掛ける業務の範囲が広いため、どうしても業務の工程が多くなるからです。
自分なりの方法や順序がわからないうちは、長時間労働が当たり前になってしまうかもしれません。
また、クライアントありきの職業であるため、業務に必ず明確な期限があるのも激務の原因となります。
どんなに仕事に慣れていなくても、クライアントが設定した納期に間に合わせるよう業務を進める必要があるからです。
このような背景があるため、新卒でコンサル企業に入社した場合、激務や長時間労働に悩まされる可能性があることを念頭に置いておきましょう。
5.転職時に給与水準が下がる可能性がある
他の業界よりも給与水準が高いため、他業界への転職は基本的に給与が下がることも覚悟しなければいけません。
コンサルの給与水準については、メリットの部分でも紹介しました。
日本の学部卒の初任給が22万6,000円であるのに対し、コンサルトップクラスの初任給はその2倍超あります。
企業によっては、成果主義を採用しているため、額面以上の給与になるところもあります。
コンサルからコンサルへの転職や、独立・企業の場合は給与水準をキープできる可能性もあるでしょう。
しかし、事業会社への転職は、ほとんどの場合給与水準が下がることを覚悟する必要があります。
転職の幅が広いというメリットがある一方で、転職先を選ばなければ、給与が下がる可能性もあることを理解しておきましょう。
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