「新卒でコンサルはやめとけ!」批判の理由と向いていない人の特徴を解説

以前から、新卒の就活で人気のコンサル業界。

最近ではさらに人気を伸ばし、文系理系問わず、金融や官公庁並の志望者が集まるようになりました。

しかし、ネットを見てみると、「新卒でコンサルはやめとけ」という声もあります。

そこで、この記事では、新卒でコンサルを目指している学生に向けて、なぜ「コンサルはやめとけ」と言われるのかの理由、そう言われないためにやるべきことを紹介します。

・コンサルへの適性がない人が入社するため、「やめとけ」と言われがち
・「やめとけ」と言われることも多いが、コンサルは新卒におすすめの業界
・就活の時点で、入社後のキャリア観や目的意識をしっかりもつようにしよう
目次

なぜ「新卒でコンサルはやめとけ」と言われるのか


なぜ、「新卒でコンサルはやめとけ」と言われるのでしょうか。

理由はさまざまありますが、大きな理由としては2つあります。

    • 辞める人が多い
    • 向いていない人が入社しがち

それぞれ、見ていきましょう。

辞める人が多い

「やめとけ」と言われる理由の1つ目は、新卒でコンサルに入社し、辞める人が多いことです。

転職や起業という前向きな理由で退職する人も少なからずいます。

しかし、激務やストレスに耐えられなかったり、コンサル業界の雰囲気に馴染めなかったりして辞めていく人もいます。

いまだに終身雇用が根強い日本社会の中で、新卒で入社した社員が続々と辞めていくことは、外部から見ると異様に見えるでしょう。

このような背景があるため、「どうせ退職する。だから、やめとけ」と言われることがあります。

向いていない人が入社しがち

向いていない人が入社しがちであることも、「やめとけ」と言われる理由の1つです。

コンサル業界は、今も昔も就活生に人気の業界です。

人気であるために、コンサル業界への適性を考えずに受ける就活生も増えてきています。

選考の中で、適性のない就活生は落とされていくでしょう。

しかし、一定数は適性がないにもかかわらず、コンサル業界で働き始めることになる新卒の学生もいます。

いわゆる、「ミスマッチ」です。

ミスマッチは、企業側にも従業員側にもメリットがありません。

そのため、適性のない就活生が「人気だから」という理由でコンサルの選考を受けないよう、「やめとけ」と注意を促す人がいます。

どちらの理由も、就活生の適性がコンサル業界に向いていないにもかかわらず、選考を受けてしまうことが原因の一つになっています。

では、どのような人がコンサルに向いていないのかを考えていきましょう。

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コンサルに向いていない人の3つの特徴


コンサルに向いていない人の特徴は、次の3つです。

      1. 体力がない人
      2. 目的意識がない人
      3. キャリア観をもっていない人

それぞれ、くわしく紹介します。

体力がない人

体力がない人は、コンサルに向いていないかもしれません。

一部では労働環境の改善が進んでいるとはいえ、多くの業務を手掛けるコンサル業界は、拘束時間が長かったり、休日が少なくなったりしがちです。

とくに、新卒のうちは仕事に慣れていないため、残業や休日出勤が多くなってしまいます。

このような環境を乗り切るためには、体力が必要になることは言うまでもありません。

体力に自信のない人は、コンサルのハードワークに耐えきれない可能性もありますので、気をつけましょう。

目的意識がない人

仕事に対する目的意識がない人も、コンサル業界はオススメしません。

コンサル業界は手掛ける業務の範囲が広い上、周りの従業員も優秀です。

激務な上、周りとの競争環境に身を置くことになるため、強い目的意識をもっていなければ、仕事を続けることは難しいでしょう。

たとえば、「人気だから」や「高給だから」という目的で働くなら、コンサルで働く必要はありません。

なぜ自分はコンサルで働きたいのか。

その目的意識を明確にもたなければ、コンサル業界で働き続けることは難しいと考えておきましょう。

キャリア観をもっていない人

コンサル業界に入り、その後どのようなキャリアを築いていくかをイメージできていない人は、コンサル業界に向いていないと言えるでしょう。

コンサル業界は、他業界に比べると終身雇用の文化が弱いという特徴があります。

コンサルの経験を活かし、事業会社に転職する人もいれば、自分でコンサル会社を起業する人もいます。

コンサル業界で働くのならば、コンサルとして働くことが目標ではなく、さらにその先の目標を見据えなければいけません。

そのために、コンサル業界で働く前に、自分がどのようなキャリアを歩んでいくかを考えておく必要があります。

【結論】新卒でコンサルはおすすめできます


ここまで、「新卒でコンサルはやめとけ」と言われる理由や、コンサルに向いていない人の特徴を紹介してきました。

結局、新卒はコンサルで働かない方が良いのでしょうか。

結論、新卒でもコンサルはオススメできます。

それは、次の3つの理由があるからです。

      1. あらゆる仕事に通ずる基礎スキルが身につくから
      2. プロフェッショナルマインドが身に付くから
      3. 年収が高いから

一つずつ、解説していきます。

あらゆる仕事に通ずる基礎スキルが身につくから

コンサル業界で働けば、あらゆる仕事に通ずる基礎スキルを身につけられます。

コンサルの仕事で得られるスキルは、課題解決に向けた企画、立案に関するスキルはもちろん、その企画を通すためのプレゼン、交渉など多岐にわたります。

このような仕事を通じて得られるスキルは、コンサル以外の業務にも応用できる、ビジネスパーソンとしての基本的な力と言えるでしょう。

とくに、まだ基本的なスキルが身についていない新卒の学生にとっては、このことは非常に魅力です。

コンサルで身につけられるスキルについて、具体的に紹介している本もあります。

コンサルを志望している新卒の学生は、ぜひ一度読んでみましょう。

プロフェッショナルマインドが身に付くから

コンサル業界では、一人前のビジネスパーソンに求められるプロフェッショナルマインドを身につけることができます。

プロフェッショナルマインドとは、「どのような状況でも、自ら考え、行動し、その結果に責任をもつ」という心構えのことです。

一般的な企業では、新卒で入社した新入社員に、責任の重い仕事を任せることはほぼありません。

しかし、コンサル業界では、新卒・既卒問わず、最初から自分の仕事に責任をもって取り組むことが求められます。

このような環境に身を置くことになるため、早いうちからプロフェッショナルマインドを身につけられるというわけです。

これは、新卒がコンサルで働く大きなメリットと言えるでしょう。

年収が高いから

年収の高さも、新卒がコンサルで働くメリットの一つです。

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、大学新卒の平均初任給は22万6,000円でした。

ボーナスの有無によって左右されるものの、平均年収は300万円程度だと推測できます。

一方、コンサル業界では、外資大手など一部では初年度から年収1,000万円近くになることもあります。

「会社四季報 業界地図」に毎年掲載される業界別平均年収ランキングでも、常に上位を維持している業界です。

年収が高ければ良いというわけではありません。

しかし、高給を目指しにくい新卒で、平均よりもかなり高い年収を得られるのは、大きなメリットと考えても良いでしょう。

「新卒でコンサルはやめとけ」と言われないために必要な3つのこと


コンサルは新卒にもおすすめできる業界です。しかし、それでも「やめとけ」と言われることがあるでしょう。

そう言われないために必要な3つのことを紹介します。

以下の3つのことを意識するようにしましょう。

      1. コンサルで何をしたいのか考える
      2. なぜコンサルで働きたいのかを考える
      1. 入社後のキャリア観を身につける

コンサルで何をしたいのか考える

まず、コンサルで何をしたいのかを考えるようにしましょう。

コンサルの事業内容は多岐にわたります。

その分、自分がコンサル業界でなにをしたいのかを考えておかなければ、すべての業務が中途半端になってしまいます。

コンサル業界で働き、どんなことを成し遂げたいのか。

もしくは、コンサル業界で学びたいことがあるのか。

自分がコンサル業界に入って、何をしたいのかを明確にするようにしましょう。

なぜコンサルで働きたいのかを考える

なぜコンサルで働きたいのかを考える必要もあります。

コンサルは業務内容が広範囲なため、「コンサルでなくてもできる」仕事が多々あります。

コンサルでなくてもできる仕事のためにコンサル業界に飛び込んでしまうと、ミスマッチにつながりかねません。

なぜ自分はコンサル業界で働きたいのか、しっかりと自己分析をして、明確な理由をもっておくようにしましょう。

入社後のキャリア観を身につける

コンサル企業に入社した後のキャリア観を身につけておくことも重要です。

コンサル業界は、転職や起業・独立が多い業界でもあります。

周りの従業員も、強い目的意識やキャリア観をもって働いています。

このような環境で働くことに備えるためには、自分も入社後にどのようなキャリアを積み上げていくかを事前にイメージしておくことが重要です。

コンサルに入社し、上に上り詰めていくのか。
それとも、起業・独立を目指すのか。

最終的な目標を設定した上で、どう働いていくのか、具体的なイメージをもっておくようにしましょう。

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ayaka

この記事の監修者

ayaka

新卒で航空会社に就職。入社1年目より異例の配属で育成部門に配属。約10年、日本人、中国人、タイ人、シンガポール人の育成・採用に携わる。最短で昇格後は、新人から入社30年と幅広い層のメンバーのマネジメントを行う。
様々なバックグラウンドを持つ人材と携わる中、「ひとりひとりが個性と強みを活かして、笑顔で仕事ができる組織を作りたい」という想いを持ち、2021年に国家資格キャリアコンサルタント取得。
現在は中国に在住し、大学生の就職活動支援、駐在員の家族のキャリア支援を行っている。

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