面接の自己紹介では何を伝える!?伝えたい項目と印象をよくするコツ3選
自己紹介は面接の冒に設置されることが多く、アイスブレイク代わりとして活用されています。
とはいえ実際に自己紹介で何を伝えればいいか迷う就活生は多く、「緊張したままあっという間に時間が過ぎてしまった…」という経験を持つ人がいるのも事実です。
本記事では、面接時の「自己紹介」が心配な人に向けて、最適な回答法を解説します。
自信を持って当日を迎えるためにも、事前にシミュレーションしておきましょう。
印象の良い自己紹介の共通点
印象の良い自己紹介の共通点として、以下が挙げられます。
- 笑顔ではきはき話している
- 1分(300文字)程度で簡潔にまとまっている
- 次の質問につながるフックを用意している
ひとつずつ詳しく解説します。
笑顔ではきはき話している
自己紹介で受け答えの第一印象が決まってしまうことが多いため、まずは笑顔ではきはき話すことを意識しましょう。
最初の印象が良いとその後の印象も変わりやすいので、緊張しがちな人や人見知りな人でもまずは最初を強く意識するのがポイント。
反対に、自己紹介で暗くぼそぼそとした話し方にしてしまうと、その後の質問に対する回答が良くても減点気味になってしまいます。
1分(300文字)程度で簡潔にまとまっている
自己紹介は1分程度で簡潔にまとまっているのが理想です。
300文字程度をゆっくりめに話すと1分くらいになるので、事前に原稿を作って話す練習をしてもよいでしょう。
特に自己紹介は難しい受け答えが要らず、ただ「自己紹介をお願いします」とだけ頼まれるので事前準備しやすいのがメリット。
あらかじめ伝える内容が決まっていれば緊張しづらく、良いスタートが切れそうです。
次の質問につながるフックを用意している
次の質問につながるフックを用意しておくのも、理想的な自己紹介法のひとつです。
志望動機を一言で伝えたり、学生時代に頑張っていたことや趣味を一言だけ盛り込んだりするのがおすすめ。
長すぎず簡潔に伝えられる他、面接官側に興味があれば詳しく掘り下げてもらえます。
自信のあることを伝えているので掘り下げられたときもアピールしやすく、自分の畑で勝負できるのもメリットと言えるでしょう。
自己紹介で伝えたいこと
特に自己紹介で話す内容を指定されていないときは、以下を盛り込みましょう。
- 氏名・学校・学部・学科などの基本プロフィール
- 学校で学んでいること
- ガクチカの要点や趣味など人柄がわかること
- 応募先に興味を持った理由
- 挨拶
項目ごとに解説していきます。
氏名・学校・学部・学科などの基本プロフィール
まずはわかりやすく氏名・学校・学部・学科などの基本プロフィールを伝えます。
本人確認も含め、「〇〇大学〇〇学部〇〇学科の△△と申します」と伝えるだけで構いません。
言われずとも誰もが徹底できそうな項目ですが、緊張していると意外にもプロフィールを伝え忘れてしまうことがあります。
いきなり本題から入ってしまうなどちぐなぐな回答になってしまうので、まずは落ち着いて自分の名前を伝えるところから始めましょう。
学校で学んでいること
学生の本分である「勉強」について伝えるため、学校で学んでいることをピックアップするのがベストです。
大学では主に住宅金融論を専攻し、モーゲージローンやサブプライムローンなどについて学んでいます。
人間心理学のゼミに所属しており、最近は人の購買行動を心理的に分析する研究を進めています。
など、ざっくりとでも内容がわかる伝え方にしてみましょう。
ただ学部・学科名を伝えるだけではわかりづらく、近年では珍しい学科名を設置する大学も増えているので欠かせない項目です。
ガクチカの要点や趣味など人柄がわかること
ガクチカの要点や趣味など、人柄がわかることを伝えるとその後の質問につながります。
中学生から大学の今に至るまで柔道を続けており、直近では〇〇大会で〇位の成績を獲得しました。
アカペラサークルに所属していて、特に低音パートが得意です。今年の文化祭では過去最高となる観客動員数を記録することができ、良い流れが作れたことを嬉しく感じました。
ただガクチカや趣味を伝えるのではなく、実績・成果など目に見えてわかりやすいことを一言盛り込むのが理想です。
部活・サークルの他、アルバイト・留学・研究活動・旅行・音楽・スポーツなど分野は何でも構いません。
応募先に興味を持った理由
応募先に興味を持った理由も、一言二言で簡潔に盛り込みます。
深堀りを前提とした志望動機への回答にならないよう、あくまでも「この会社を知ったきっかけ」「興味を持った理由」程度に留めておくのが理想です。
合同企業説明会で親切にご対応いただくなか、特に〇〇(商品名)開発のバックストーリーに興味を持ったため応募致しました。
OB訪問で〇〇部門の△△さんにお話しをいただくなかで、御社の社風に魅力を感じたため応募しております。
ここでエピソードを深く掘り下げる必要はありません。
面接が進んでいくにつれて志望動機を聞かれるため、そこで自己紹介の内容と関連付けてより詳しく話すのがよいでしょう。
挨拶
自己紹介の最後は挨拶で締め、次の質問に移りやすくする配慮が必要です。
ただ一言「宜しくお願い致します」と伝えるだけでも十分ですが、一言加えながら挨拶とする方法もあります。
就活が解禁になった当初から応募を決めていたので、今日をとても楽しみにしておりました。宜しくお願い致します。
調べれば調べるほど興味が出てくる会社で、今回面接の機会をいただけたこと嬉しく思います。宜しくお願い致します。
挨拶がないまま終わってしまうと、「…以上でよろしいですか?」と先方に確認させてしまうことが多くなります。
自己紹介でやってはいけないこと
自己紹介では、やってしまうと却って印象が悪くなる回答があるので注意しましょう。
- 自己PRや志望動機を伝える場にすること
- ネガティブな内容を伝えること
- 自分の性格について細かく伝えること
以下で詳しく解説します。
自己PRや志望動機を伝える時間にすること
自己紹介はあくまでも「自分がどんな人か」を簡潔に伝える時間であり、自己PRや志望動機を伝える時間ではありません。
「アピールしたい」という気持ちが先走るあまり面接で自己PRや志望動機を伝えてしまうと、面接なかばで質問される項目と回答が丸被りしてしまいます。
自己紹介に最適とされている1分程度の時間で自己PRや志望動機をまとめるのも難しく、その後質問されなければ中途半端なアピールで終わってしまうので要注意。
お願いされていることはあくまでも「自己紹介をしてください」であるという点に注意し、意図を理解して回答しましょう。
ネガティブな内容を伝えること
自己紹介でネガティブな内容を伝えてしまうのは厳禁です。
ここに到着するまで大雨に振られていたのですっかり疲れ切っていますが、なんとか頑張ります。
夏バテ気味でうまく話せるか自信がありませんが、宜しくお願い致します。
など、不安材料になることをあえて伝える必要はありません。
その他、一見ポジティブに聞こえることでも「トップ企業以外は興味ありません!」「この会社以外は興味がありません!」などの自己紹介もNG。
応募先の会社を誉めているようでありながら、裏を返せば他社を下げる話し方になっているので注意が必要です。
自分の性格について細かく伝えること
自己紹介だからといって、自分の性格について細かく伝える必要はありません。
面接官が自己紹介で知りたいのは基本的なプロフィールであり、いわば「話し言葉による履歴書」と思っておきましょう。
性格に関することを事細かに伝えてしまうと、「深堀りしすぎ」になってしまいます。
また、性格・適性・ポテンシャルに関することは長所・短所や強み・弱みなどの質問で掘り下げていくことが多いので焦る必要もありません。
理想的な自己紹介の事例・例文
ここでは、理想的な自己紹介の事例・例文を解説します。
- 学業について掘り下げる自己紹介
- 人柄を伝える自己紹介
- 入社への意欲を伝える自己紹介
上記の3パターンに分けて紹介するので、ご参考ください。
学業について掘り下げる自己紹介
自己紹介のテーマに困ったときや、勉強・ゼミ・研究などを特に頑張ってきた人であれば、学業について掘り下げる自己紹介にするのがおすすめです。
〇〇大学社会学部都市計画学科の△△と申します。小学生のときから親の転勤で引っ越しすることが多く、町ごとに雰囲気が全く違うことに興味をもって今の学科を選択しました。
大学1年次からゼミに所属し、直近では〇〇市の〇〇事業と民間との連携について調べるフィールドワークに参加しました。街づくりのリーディングカンパニーである御社があることを知り、今回応募しています。宜しくお願い致します。
〇〇大学教育学部教育学科の△△と申します。教育実習も終えて無事に教員免許を取得できる見込みが立っていますが、あえて民間教育の会社に就職したく、教育業界を中心に就職活動をしています。
特に、卒論テーマにもしている教育格差の是正に取り組める企業に興味があり、今回応募致しました。宜しくお願い致します。
学んでいる内容と応募先が高い親和性を持つ場合、上記のように興味を持ったきっかけや簡単な志望動機を盛り込むこともできます。
とはいえ自己紹介の段階で深く伝えすぎる必要はないので、概要までに抑えておくとよいでしょう。
人柄を伝える自己紹介
自分の好きなことが伝わる自己紹介にするのもおすすめです。
人柄・好み・休日の過ごし方がわかるので、趣味趣向を理解してもらいやすくなるのがメリットです。
〇〇大学教育学部教育学科の△△と申します。旅行が大好きで、大学4年間で〇ヶ国を旅してきました。アルバイトでお金を工面しての旅行となるため節約旅になることも多いですが、最も安く、かつやりたいことを我慢しない旅のプランを考えるのも大好きです。
計画性の高さが少しでも仕事に役立てばいいなと感じています。本日は宜しくお願い致します。
〇〇大学教育学部教育学科の△△と申します。趣味で音楽を作ることが多く、大学に入ってからはYouTubeやXなどSNS上への投稿にも力を入れるようになりました。現在は〇人のフォロワーを獲得し、複数の音楽仲間とオフラインイベントを開催できるまでになったのが誇りです。
好きなものには徹底的にこだわりつつ、新しいことにチャレンジする姿勢を御社でも活かしたいと思います。宜しくお願い致します。
最後に少し仕事と絡める話し方ができれば、印象もよくまとまります。
工夫した点や成果なども併せて伝えられれば、より人柄がイメージしやすくなります。
入社への意欲を伝える自己紹介
第一志望の会社であったり、かなり興味を持てる会社であったりする場合、自己紹介の段階で入社意欲の高さを見せることも可能です。
とはいえ自己紹介が志望動機を伝える場にならないよう配慮する必要があるため、注意しましょう。
御社の説明会に参加したときに説明していただいた、「教育格差を是正する」というミッションに強く感動しました。自分の卒論テーマと似ていて共感できたため、書類選考を通過して本日面接のお時間をいただけたこと、大変嬉しく思います。
いただいた質問には精一杯回答して参りますので、どうぞ宜しくお願い致します。
本気度が伝わるような自己紹介にすれば、その後に続く志望動機や自己PRも興味深く聞いてもらえます。
自己紹介に必須の基本プロフィールは最小限に、熱意だけを強く伝えることもできるので活用していきましょう。
「最後に自己PRをお願いします」などの質問を除き、採用面接の場で強く入社熱意を伝えられる場は意外にも多くありません。
どうしても入社したい!という企業があれば、自己紹介の場を有効活用するのもおすすめです。
面接の自己紹介を成功させる方法
面接の自己紹介を成功させる方法として、以下が挙げられます。
- 紙に要点を書き出してから練習する
- 録音や友達の協力を得て客観的にブラッシュアップする
- プロの就活アドバイザーに相談する
ここではそれぞれの詳細を解説します。
紙に要点を書き出してから練習する
自己紹介は比較的前準備がしやすい項目なので、紙に要点を書き出してから練習するとよいでしょう。
伝えたいことを項目ごとに書き連ねることで、当日の緊張によりパニックになるのを防げます。
原稿を読み上げるように丸暗記する必要はありませんが、ある程度伝えたいことは覚えてしまうのもおすすめです。
録音や友達の協力を得て客観的にブラッシュアップする
録音・録画や友達の協力を得て自分の自己紹介を客観視しつつ、ブラッシュアップを重ねるのがおすすめです。
伝えている内容はもちろん、声のトーン・ボリューム・話すスピード・抑揚など細かな点を見直して「聞きやすい自己紹介」にするのがポイント。
姿勢や表情など自分で気づきにくいところもチェックしてもらえば、クオリティの高い自己紹介を目指せます。
プロの就活アドバイザーに相談する
プロの就活アドバイザーは、面接会場への入り方から自己紹介の方法まで細かく分類しながらアドバイスしてくれます。
もちろん自己紹介以外の質問項目についても対策することができ、面接全体のブラッシュアップができるのがメリット。
基本的にマンツーマンのカウンセリングとなるため、自分の強みを活かす面接対策が可能です。
まとめ
面接時の自己紹介は受け答えの第一印象を決める、重要な部分です。
ここで以下のポイントを抑えられれば、その後の印象も良くなるでしょう。
- 笑顔ではきはき話している
- 1分(300文字)程度で簡潔にまとまっている
- 次の質問につながるフックを用意している
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