新卒向け!コンサルの面接対策を徹底解説!質問例付き
コンサル業界は優秀な学生たちから非常に人気のある業界で、内定を勝ち取るには厳しい競争が待っています。
その中でも特に重要とされるのが面接です。
そこで今回はコンサル業界の面接でどんなことを聞かれるのか、何を意識すればいいのかを解説していきます。
コンサルへの新卒入社は面接が重要
コンサル企業への新卒就職には面接対策が重要です。
これはコンサルのクライアントの課題解決という業務遂行において、対人能力が極めて重要だからです。
面接以外にもESやSPIなど様々な選考がありますが、中でも最も重要視されているのが面接です。
新卒コンサルの面接で見られる能力
そもそも、新卒がコンサルの面接を受けるとき、面接官にはどのような能力が見られているのでしょうか。
企業や面接官の役職にもよって異なりますが、主に次の3つの能力が見られています。
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- リーダーシップや協調性
いずれの能力も、コンサルの業務で求められる基本的なスキルや素養です。
一つずつ、見ていきましょう。
論理的思考力
コンサル業務では論理的思考力が常に求められています。
コンサルとはクライアントが解決できない問題の解決策を提案することであり、原因を見つけて論理的に答えへたどり着けなければ仕事になりません。
また答えを見つけた後も、それがなぜ解決できるのかをクライアントに説明する必要があります。
コミュニケーション能力
コンサルの業務では、クライアントとのコミュニケーションが非常に重要です。
社内の課題をデータなどを元に調べるのは1人でもできますが、社員の抱える目に見えない課題を上手く引き出す際にコミュニケーション力が求められます。
リーダーシップや協調性
コンサル業務は1人で業務をこなすわけではなく、チームメンバーやクライアントも巻き込んで課題解決に向けて取り組みます。
そうなると彼らを支えたり、時には引っ張ったりといったリーダーシップや協調性が求められるシーンも多いです。
そのため一匹狼のようなスタンスでは通用しないため、面接ではチームでの成功体験などを挙げて、自分がどう活躍したかをアピールしましょう。
新卒コンサル特有の面接
コンサル業界では特有のケース面接というものがあり、これはフェルミ推定という方法を用いて行われるものです。
それぞれどんなもので、どう対策すればいいのかを解説します。
ケース面接とは
実際に起こったビジネス上の課題を提示し、それを解決するためのアプローチ・戦略などを考えて提案する面接のことです。
基本的にフェルミ推定を用いて考える場合が多く、ビジネスロジックやロジカルシンキング、データ分析力、コミュニケーション力などが求められます。
フェルミ推定とは
フェルミ推定とは実際に答えを出すのが難しい問いに対し、大まかな見積もりを行う推定方法のことです。
たとえば膨大な数字や事実に基づいて、ある出来事の発生確率や規模の推測を求められます。
- 日本にいるピアノの調律師の人数
- 日本にいる男子小学生の人数
- 世界にある自動車の数
ケース面接でよく聞かれるパターン4選
続いてケース面接でよく聞かれる4つのパターンを紹介します。
- 売上の推計と拡大策
- 賛成・反対
- 社会問題の現状と解決策
- 利益の推測と拡大策
売上の推計と拡大策
売上の推計と拡大策はケース面接の定番の質問です。
質問例:次の営業条件のカフェの売上を推測してください。
【営業時間】午後0時から午後8時
【定休日】日曜日
【席数】15席
また、このカフェの売上を20%以上伸ばすための拡大作を考えましょう。
まずは条件から、フェルミ推定で売上を考えていきます。
午後0〜2時:最も集客しやすい時間帯→1時間で2回転とすれば、客数は計40人
午後2〜5時→1時間につき0.5回転とすると計20人
午後5〜8時:ディナー利用が見込める→1時間につき1.5回転とすると計70人
1日あたり130人と推定し、客単価を700円とすれば
1日の売上=130(人)×700(円)=91,000(円)
となります。
続いて、売上を伸ばす拡大策を考えます。
売上=客数×客単価ですから、客数か客単価のどちらかを上げることになります。
【客数を増やす】
- 営業時間を伸ばす
- 店舗をリニューアルし、席数を増やす
- 客の少ない時間帯にキャンペーンを実施するなどして、客数の底上げをする
【客単価を上げる】
- 新しいメニューを増やす
- 高価格帯のメニューを設定する
- 既存のメニューに付加価値をつけて、値上げに踏み切る
また広告やSNS運用という解決策もあるでしょう。
このようにして、ケース面接ではいかに論理的に考えられるかが見られています。
賛成・反対
あるテーマに対して、賛成か反対かを考えるテーマもあります。
テーマ例:「男性の育休取得を企業の義務とすべき」という考えに賛成か反対か?
賛否を問う問題は、それぞれメリット・デメリットを整理するのが重要になります。
メリット
- 業務から離れ、プライベートを充実させることで、復帰後のモチベーションが上がる
- 男性が積極的に育児参加することで、女性の社会復帰・進出がしやすくなる
デメリット
- 育児への参加をのぞまない男性のモチベーションが下がる可能性がある
- 育休をとることが必ずしも企業の業績アップにつながらない
「実際に育休をとることで、企業の売上がどれほどあがるのか」ということについて、フェルミ推定で考えてみるのも良い方法でしょう。
賛成・反対を問われた場合は、まず、そのテーマについてメリットとデメリットを考えるようにしましょう。
その上で、なぜ賛成なのか反対なのかを、面接官に伝わるよう、論理的に説明することが重要です。
社会問題の現状と解決策
社会問題の現状と解決策も、ケース面接で頻出のパターンです。
質問例:プラスチックゴミの流出による海洋汚染を防ぐにはどうすれば良いのか。
これはフェルミ推定で社会問題の現状を考えます。
今回の場合は「どれほどの量のプラスチックゴミが海に流出しているのか」です。
世界規模で考えるのが難しければ、日本に絞って考えましょう。
仮に国民1人が1日あたり100g分のプラスチックゴミを出しているとします。
そうすると月間で約3kg、年間にしておよそ36kg出すことになります。
日本国民約1億2,000万人が同様の排出をすると
日本全体の排出量=36(kg)×1億2,000万(人)=43億2,000万(kg)となります。
この内、95%が適切に処理されたとすると、海洋に流出するプラスチックゴミは5%分にあたる約21万tと考えられます。
社会問題はその背景の基礎教養やフェルミ推定を組み合わせた思考が必要となり、ケース面接の中でもハイレベルです
利益の推測と拡大策
売上やその拡大策と同様、利益の推測と拡大策に関する質問もケース面接ではよく聞かれます。
利益=売上と考える人もいますが、これは異なります。
いくら儲かったのかという指標。
利益=売上(客数×客単価) ー 経費(人件費、家賃、光熱費など)
聞かれ方こそ違いますが、基本的な考え方は売上とその拡大策を聞かれたときと変わりありません。
フェルミ推定で売上と経費を仮定し、利益を推測した後、売上を伸ばすか、経費を削減する方法を考ると良いでしょう。
売上に関するケース面接と同様、面接官に見られているのは、論理的な思考力です。
そのため、奇抜なアイデアや独特な発想よりも、しっかりとした推測とデータに基づいた施策を提案できるようにしましょう。
コンサルの面接でよくある10の質問
最後にコンサル企業の内定を得るための10の質問を紹介します。
- 自己紹介
- コンサル業界を志望する理由
- コンサルの中でもその企業を選んだ理由
- 学生時代に頑張ったこと
- 困難や挫折を乗り越えた経験
- 入社後にやりたいこと
- 入社後のキャリア観
- 強み/弱み
- 働くことについての価値観や考え方
- 逆質問
1.自己紹介
コンサルに限らず、新卒の採用面接でよく聞かれる質問です。
名前や大学はもちろん、出身地や趣味、意気込みなどを手短に答えると良いでしょう。
面接に自信があるなら、自己PRや志望動機につながるようなワンポイントを付け加えるのもオススメです。
2.コンサル業界を志望する理由
コンサルは幅広い業界を手掛けるため、異業種と被る点も多々あります。
それを理解し、なぜコンサルでなければダメなのかを言語化できないと志望度が低いと判断されかねません。
業界研究や自己分析を通じて、コンサル業界を志望している理由を突き詰めておくようにしましょう。
3.コンサルの中でもその企業を選んだ理由
コンサルは無形商材で違いが見えにくいですが、ファームの違いで業務内容が異なりますし、各社強み・弱みも異なります。
「なぜ他社ではなく、御社じゃなきゃダメなのか」を深堀りし、自身の特性とマッチさせましょう。
4.学生時代に頑張ったこと
「ガクチカ」とも呼ばれる質問です。
この質問では、学生がどんな生活を送ってきたかと合わせて、どのような性格なのかやどんなスキルをもっているのかも見られていることを意識しましょう。
言い換えれば、自己PRにつながるような答え方をするのがポイントです。
5.困難や挫折を乗り越えた経験
ビジネスにおいては学生時代とは比にならない困難に直面することもあるものです。
その辛い局面を乗り越えられるポテンシャルがあるのか、ないのかを見極める質問です。
過去の困難にどう立ち向かったのか、何を考えて行動して乗り越えたのかを詳しく伝えましょう!
6.入社後にやりたいこと
ビジネスパーソンとして働く姿が具体的にイメージできているかを見ている質問です。
また、そのやりたいことを通じて、企業の成長や業績の向上につながるのか、企業風土や文化にマッチするのかも含めて見られています。
企業分析をした上で考えないと、トンチンカンな答えになってしまう可能性のある質問でもあります。注意しましょう。
7.入社後のキャリア観
入社後の明確なキャリアを思い浮かべるような人は優秀かつ熱意のある人材だと捉えられます。
逆にきちんと答えられない場合は、ただ大手だからといって「年収やステータス目当てで受けているのでは?」と受け取られても不思議ではありません。
これまで答えてきた志望動機や自己PRと一貫性をもたせて、過去から未来に向けて自然とつながる答えが言えるのが理想です。
8.強み/弱み
学生がもつ特性を見極めた上で、コンサル業務との適性を見るための質問です。
ただ自己PRするのではなく、自分の強みがいかにコンサル業務に活きるのかを伝えましょう。
逆に弱みを話す際は、弱みをカバーするために意識していることや克服に向けてやっていることを伝えると好印象ですよ。
9.働くことについての価値観や考え方
あなたにとって、働くとはどういうことですか?
これは学生の労働に対する目的意識や、意欲の高さを計るための質問です。
個々人さまざまな考え方があるため、必ずしも正しい答えがある質問ではありません。
ただし、適切な答えは「その会社に貢献し、自己実現・社会貢献を実現する」といった類になるでしょう。
逆に独立意欲やFIREへの意欲など企業への忠誠心の欠如や、労働意欲のなさが露呈するような回答は控えましょう。
10.逆質問
面接の最後に聞かれることの多い、「逆質問」と言われる質問です。
一見、気になることを聞けると捉えがちですが、これも選考ですので企業へのアピールを意識しましょう。
たとえば部署や職種の業務内容や裁量、先輩のキャリアアップの例、将来のビジョンといったことが挙げられます。
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