既卒は人生終了って本当?既卒でも厳しい就活を成功させる3つのコツ
卒業後に内定が取れないまま時間が経過して、就活がうまくいかないと感じている人も多いのではないでしょうか。
しかし、既卒でも就職活動を成功させて人生を逆転させる方法は存在するのです。
本記事では、既卒が人生終了と言われる理由と厳しい就活を乗り越えるためのコツ、既卒のNG行動や考え方について紹介します。
既卒は人生終了と言われても諦める必要はないので、しっかり対策をしてこれからの就活に備えましょう。
なぜ既卒は人生終了と言われるのか?
そもそもなぜ「既卒は人生終了」という概念が広まっているのか、既卒の就職が困難とされる3つの理由について解説します。
新卒より内定率が低い
なぜ新卒よりも就活が困難なのかを理解するために、まずは既卒の就活生の内定率を見てみましょう。
マイナビの2022年度既卒者の就職活動に関する調査によると、既卒の内定率は9月14日〜28日までの調査で44.8%という結果になりました。
一方、キャリタス就活の10月1日現在の内定状況では、新卒の10月1日時点の内定率は91.1%にも上ります。
前年度と比較すると既卒者の転職市場も回復の兆しが見えますが、それでも内定率は約4割という厳しい結果に。
これらの調査結果から、既卒者の就職はハードルが高く新卒の方が有利であることが分かります。
新卒より応募できる企業が少ない
通常多くの企業には「新卒採用枠」での採用があるため、新卒は就職のチャンスもたくさんあります。
新卒採用枠とは「特別なスキルや経験がなくても、すべての就活生が希望の企業に入社できる機会がある」採用枠のことです。
それに対して既卒は一般的に「既卒・第二新卒歓迎」または「未経験OK」の条件がある企業に応募します。
中途採用枠は新卒採用枠よりも応募数が少なく応募条件を設けている場合もあるため、既卒がエントリーできる企業数は大幅に減ってしまうのです。
企業に疑いの目を向けられやすい
働いていない期間が長いと、企業に「働く意思がない」と疑われてしまう場合があります。
既卒の中には仕事をしながら資格取得の勉強などスキルを磨いている人もいるため、もし何も対策をしていなければ選考のハードルがかなり高くなってしまうでしょう。
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既卒が企業側に抱かれやすいイメージ
企業にとって既卒の学生がどのようなイメージがあるのか、抱かれやすい3つの印象を解説します。
人間性に問題があるのか
既卒生がなかなか就職先が見つからないのは、人間性に問題があるからではないかと疑われる場合があります。
新卒採用は本来、スキルや経験ではなくポテンシャルを重視して合否を決めることが多いです。
性格や人柄、働く姿勢は履歴書の文面だけでは推し量れないため、企業側も採用に関して慎重になってしまうケースも多いです。
労働意欲が低いのか
既卒者の中には学生時代に全く就活をしていなかった人も一定数存在するため「既卒者は労働意欲が低い」と考える企業もあるようです。
企業側としては長い間働いてくれる人材を求めているからこそ、労働意欲や熱意があるかどうかを見極めようとします。
就活に力を入れていないと思われてしまうと、それは労働意欲がないと見なされてしまいます。
自己分析ができないのか
既卒の場合、就活の基盤となる自己分析がうまくできていないという印象を持たれてしまうかもしれません。
自己分析はスキル・価値観・将来像などを客観的に把握して、自分の強みやマッチする企業を見つけるための重要なステップです。
つまり、就活がうまくいかなかった既卒は「自己分析が不十分でアピールポイントや自分に合う企業を見つけられていない」と思われる可能性があります。
このような分析力や説明会への参加などの行動力が欠けていると、先述のように労働意欲が低いという印象も持たれてしまうので要注意です。
既卒は人生終了ではない!逆転できる理由
就活がうまくいかない既卒が人生逆転できる可能性がある3つの理由を紹介します。
卒業後3年以内は新卒扱い
厚生労働省は青少年雇用機会確保指針というガイドラインを打ち出し、「卒業後3年以内の既卒者は新卒扱いと見なす」ように企業に要請しました。
この指針によって卒業後3年以内なら既卒でも新卒採用枠にエントリーできる企業が増えたのです。
ただしすべての企業がこの指針に従っているわけではないため、エントリー前に募集要項をよく確認してください。
既卒の採用が増え始めている
先述の青少年雇用機会確保指針によって、最近は積極的に既卒を採用する企業も増えてきています。
厚生労働省の令和2年労働経済動向調査によると新卒枠で既卒が応募できる企業は全体の68%、そのうち採用に至ったのは40%という結果でした。
今は新卒だけでなく既卒に対しても採用のチャンスが広がっているため、ぜひ挑戦してみてください。
現代は多様な働き方がある
既卒に限らず、就活生の多くは「正社員勤務」にとらわれすぎている人も多いのではないでしょうか。
正社員就職に限定すると既卒は新卒より応募できる企業が少ないですが、雇用形態にこだわらなければエントリーできる企業の幅も広がります。
自分がどのような働き方がしたいのか今一度しっかり考えて、幅広い雇用形態の中から自分に合った就職先を探してみましょう。
既卒が厳しい就活を乗り越えるコツ
人材難の企業に応募する
まだ志望する業界や職種が決まっていない人は、人材難の企業に応募してみるのもおすすめです。
人手不足の企業はスキルよりも人柄やポテンシャル、コミュニケーション能力を重視する傾向にあります。
しかし人材難の企業は労働環境が悪かったり価値観が合わなかったりするリスクもあるので、企業情報や募集案件はしっかりチェックしておきましょう。
何かしらの能力・スキルを身につける
就活を進めつつ、将来やりたい仕事に役立つ能力やスキルを身につけておくのもひとつの手段です。
もし専門性の高い業界や職種を目指す場合、あらかじめ資格などを取得しておけば企業へのアピールポイントにもなるでしょう。
さらに資格を取得しようと思った理由や過程、今後どのように仕事に活かしていくのかについて説明できると良いでしょう。
既卒である理由を聞かれたら「資格取得の勉強をしていた」と説明できると企業側にポジティブな印象を与えられる
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危険!人生終了に近づく既卒の行動・考え方
既卒でもチャンスがあるからと言って次に紹介する行動や考え方をしていると、内定獲得から遠ざかってしまうので注意しましょう。
一人で就活を進めてしまう
既卒生の中には、誰にも相談せずに1人で就活を進めている人もいるのではないでしょうか。
既卒は周囲にすでに働いている人ばかりで、同じ境遇の人が少なく相談できない状況に陥りやすいです。
間違った進め方でなかなか内定がもらえない事態を防ぐためにも、まずは就職エージェントやハローワークで就活の進め方をアドバイスしてもらうのがおすすめです。
既卒を採用する企業が増えてきたとはいえ、手当たり次第エントリーしてはいけません。
ES・面接対策や企業選びを成功させるためにも、就職事情を把握しているプロからアドバイスをもらって就活をしましょう。
行動を先延ばしにする
何をしたら良いのか優先順位が分からず、結局何もせずに行動を先延ばしにしてしまうのもNGです。
スキルや経験がないまま年齢だけを重ねると、受けられる企業がどんどん少なくなってしまいます。
3年以内の既卒者は新卒扱いしてもらえる企業も増えているため、なるべく早い段階で行動を起こすべきです。
何からすべきか分からない人は、まずは気になる企業のコーポレートサイトをチェックして必要な情報を入手しておきましょう。
他人任せで仕事への熱意がない
「誰かがやってくれる」「まだ実家にいるし安心だ」と甘えてしまい、就職や仕事への熱意がなくなっているのもNGです。
まだ若いし両親もいるからと今の状況に甘んじていると、いつか急に独り立ちしなくてはいけなくなった時に何もできません。
他人任せの生活のままでは、入社意欲や仕事への熱意がどんどんなくなってしまいます。
急に一人で生活しなくてはいけなくなるなどの不測の事態に備えて、既卒生はなるべく早めに行動を起こしましょう。
有名企業以外を視野に入れない
大手や有名企業にしかエントリーしていない既卒生は要注意です。
大手や有名企業はたしかに安定性やネームバリューがあって魅力的ですが、それだけ優秀な人材が多く応募するため倍率も高くなってしまいます。
大手の子会社や中小・ベンチャーなどに目を向けると優良企業も多いため、できるだけエントリーする企業の選択肢を広げておきましょう。
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