【最新】業界別の外資系企業ランキング!必要なスキルや選考対策も紹介

外資系企業は実力主義かつ若手から高収入を目指せるなど、日系企業とは異なる魅力が数多くあります。

多様な国籍や文化を持つ社員と一緒に働くことで視野が広がり、さらに海外勤務のチャンスもあり、グローバルなキャリアを築けるでしょう。

就活くん
どんな会社があるか分からないから、人気な企業ランキングを見て企業選びの参考にしたいな!
就活ちゃん
やっぱり人気の外資系企業に入りたい!

そこで今回は外資系企業を目指す就活生に向けて、業界別の外資系企業ランキングと必要なスキルや選考対策を紹介します。

Abuild編集部
外資系企業に特化した選考対策や注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
目次

そもそも外資系企業って何?

就活生の皆さんがよく耳にする「外資系企業」とは一体どのような会社なのでしょうか?

外資系企業とは、外国の資本によって設立・運営されている企業を指します。

しかし実は外資系企業には明確な定義が存在せず、一般的には外国資本が一定割合を超えている企業が外資系企業と呼ばれることが多いようです。

経済産業省が毎年実施している「第54回外資系企業動向調査(2020年度調査)」では、以下の企業が調査対象となっています。

  • 外国投資家が株式または持分の3分の1以上を保有している企業
  • 外国投資家が株式または持分の3分の1以上を保有しており、国内法人が出資する企業

この調査対象は、外資系企業を判断する上でのひとつの目安となるでしょう。

ほかにも「海外企業が日本に設立した現地法人」「海外企業が日本の企業を買収・合併して傘下におさめた企業」なども外資系企業に該当します。

外資系企業への就職を検討する際は企業の規模や業種だけでなく、その企業の成り立ちや背景についても調べておくことが重要です。

仕事内容

外資系企業における業界別の仕事内容は以下の通りです。

業界 仕事内容
外資系コンサルティング ・アナリスト…情報収集・分析
・コンサルタント…ソリューションの提案、効果検証
・マネージャー…プロジェクトのマネジメント
・パートナー…クライアントの新規開拓およびプロジェクト受注
外資系金融

・投資銀行…企業の資金調達・M&Aのサポート
・証券会社…投資家同士の取引における仲介
・保険会社…生命保険および損害保険の販売
・クレジットカード会社…クレジットカード加盟店・発行枚数の増加

外資系メーカー ・営業…自社製品の販売促進、顧客との関係構築
・マーケティング…製品のブランド戦略、広告宣伝、市場調査
・エンジニア…製品の開発・設計、品質管理、技術サポート
外資系IT ・メーカー…本国で開発されたソフトウエア・ハードウエア商品を、日本向けに開発
・ベンダー…日本向けにカスタマイズされたソフトウェア・ハードウェアの営業・販売
外資系広告

・クリエイティブ…広告のコンセプト企画、コピーライティング、デザイン、映像制作
・プランニング… クライアントの課題分析、広告戦略
・メディア…広告媒体の選定や買い付け

外資系企業での仕事は「グローバルな環境で活躍したい」「実力主義の中でキャリアアップしたい」という人にとって魅力的な選択肢でしょう。

しかし英語力や異文化理解力、高いコミュニケーション能力などが求められるため、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。

社風・年収

外資系の企業はハードワークかつ成果主義で、実力のある人が評価されるという社風が根付いています。

またさまざまな国籍や文化を持つ人々が共に働く環境であることが多く、多様性を尊重する風土があるのも特徴的です。

Abuild編集部
柔軟な働き方や上下のないフラットな職場であることも多いです!

また年収に関しては業種や職種、年齢によって異なりますが、日本の平均年収と比較して高い傾向にあります。

外資系企業の平均年収は68,257ドル(日本円約1,033万円)で、日本の平均年収である460万円の約2.2倍という高水準です。

Abuild編集部
これは、外資系企業が成果主義で実力のある人がどんどん年収が上がるシステムであることが理由です!

中には20代のうちに年収1,000万円以上を達成することもあるほど、日系企業よりも給料の上がり幅が大きいことが分かります。

金融業やIT業界、コンサルティング業といった業種では若手から高収入になる可能性あり

日系企業との違い

日系企業と比べて外資系企業には、一般的に以下の特徴があります。

特徴 外資系企業 日系企業
企業文化 成果主義、実力主義 年功序列、終身雇用
働き方 フレックスタイム制やリモートワークなど、柔軟な働き方ができる 就業時間や勤務場所が固定されている場合が多い
評価制度 目標達成率や貢献度などが評価の基準となる 年功序列やプロセスなどが評価の基準となる
人材育成 即戦力となる人材を求め、OJTが充実 新卒採用を重視し、長期的な視点で人材育成をする

これらの違いはあくまで一般的な傾向であり、全ての外資系企業と日系企業に当てはまるわけではありません。

外資系企業と日系企業のどちらを選ぶかは、個人の価値観やキャリアプランによって異なります。

  • 外資系企業→成果主義の中で自分の力を試したい、多様な環境で働きたいという人におすすめ
  • 日系企業→安定した雇用環境で長期的にキャリアを築きたい、チームワークを重視する人におすすめ
Abuild編集部
どちらの企業を選ぶにしても、企業の文化や働き方を事前にしっかりと調べておくことが重要です!

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外資系企業の選考スケジュール

就活くん
選考スケジュールを確認して効率的に就活を進めたい!

続いて、外資系企業の選考スケジュールについてご紹介します。

時期 ポイント
4月〜5月:エントリーシート対策 ESでは志望動機と自己分析が大切なので、アピールポイントやガクチカを明確にしておくこと
6月〜9月:サマーインターンエントリー~参加 6月〜7月に行われる選考では、リーダーシップやコミュニケーションスキルをアピールすべし
10月〜12月:ウィンターインターンエントリー・説明会・本選考 11〜12月にはES提出、筆記試験、Webテストが行われるため、10月はできるだけ説明会に参加しておくこと
1月〜2月:本選考・ウィンターインターン参加 多くの外資系企業で本選考がスタートする時期なので、体調管理を万全にして挑もう
3月:内定~内々定 ウィンターインターンの結果も含めて3月には結果が出る時期のため、外資系企業の就活は大学3年の3月に終了

すべての外資系企業が3月に採用を終了しているわけではなく、総合コンサルやIT系では3月以降も選考が継続している場合があります。

ただし投資銀行や戦略系コンサルに関しては3月までに終わることが多いため、エントリーを予定している人はスケジュールをしっかり確認しておきましょう。

日系企業に比べて選考開始時期が早く、期間が短いのが特徴

就活生に人気の外資系企業ランキング

それではいよいよ、就活生に人気のある外資系企業を業界別にランキング形式で紹介します。

Abuild編集部
どこにエントリーしようか迷っている方はぜひ参考にしてください!

戦略系コンサルティングファーム

戦略系コンサルティングファームとは、海外の資本を背景に持つコンサルティング会社です。

企業や団体が抱える問題を解決するためのアドバイスやサポートを提供します。

順位 特徴
1位:ボストン コンサルティング グループ 営戦略に特化した世界的なコンサルティングファーム。航空宇宙・防衛業界や自動車業界など幅広い分野の企業をクライアントとしており、日本でも多くの企業を支援している
2位:マッキンゼー・アンド・カンパニー

世界のトップ企業や政府機関から信頼されるアドバイザーとして知られ、少数精鋭のチームでクライアント企業の課題を解決している

3位:ベイン・アンド・カンパニー 成果志向の戦略コンサルティングファームであり、クライアントの利益を最大化することを目指し、戦略策定から実行まで一貫したコンサルティングサービスを提供
4位:A.T. カーニー 世界有数の経営コンサルティングファーム。戦略からオペレーション、ITなど、幅広い分野でサービスを提供
5位:Strategy& PwCの戦略コンサルティング部門。企業戦略、事業戦略、オペレーション戦略など幅広い分野でコンサルティングサービスを提供

総合コンサルティングファーム

総合コンサルティングファームは企業の経営課題に対して、幅広い分野でコンサルティングサービスを提供する企業です。

戦略立案から業務改善、IT導入、人事組織改革など、多岐にわたる専門知識とスキルを持つコンサルタントが、企業の課題解決を支援します。

順位 特徴
1位:アクセンチュア 世界最大級のコンサルティングファーム。幅広い分野でサービスを提供し、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援
2位:デロイト トーマツ コンサルティング 世界最大級のプロフェッショナルサービスグループであるデロイトの一員。社員30万以上のネットワークによるソリューションを提供できる
3位:PwCコンサルティング合同会社・PwCアドバイザリー合同会社

世界151カ国の世界最大級の外資系プロフェッショナルサービスファーム。専門スタッフ約8,000人以上の知見を生かしたサービスを提供

4位:マーサージャパン

グローバル人事コンサルティング会社であり、「人」を基盤とした幅広いコンサルティングサービスを提供

5位:コーン・フェリー・ヘイグループ 組織・人材関連のコンサルサービスに特化している総合コンサルティング企業。行動心理学を基礎とする学術的な知見やデータからサービスを提供

外資系投資銀行

海外に本社を持つ金融機関が運営する投資銀行です。

資金調達やM&A、株式・債券の売買、金融証券の開発などを行っています。

順位特徴
1位:ゴールドマンサックス

世界有数の投資銀行。資産運用業務・証券業務などを中心に金融サービスを提供し、厚い顧客層による投資銀行業務により収益を上げている

2位:J.P.モルガン幅広い海外ネットワークを活用したグローバル規模の案件を実現。他の外資系投資銀行の中でも高いプレゼンスを誇る
3位:モルガン・スタンレー世界最大級の金融機関のひとつ。法人向けの証券業務・資産運用・ウェルスマネジメントの3つを軸に、債権・株式・投資銀行業務などを展開
4位:シティグループ

個人・法人・政府系機関向けのリテールバンク業務やカード事業、投資銀行業務を行う。現在日本では投資銀行および法人向け金融サービスを展開中

5位:バンク・オブ・アメリカ

株式部門とウェルスマネジメント部門では世界トップクラスの地位と信頼のある投資銀行。特にマーケットサイドでは無類の強さを誇る

保険業界

保険業界は私たちの生活における様々なリスクに備えるための「保険」を提供する業界です。

病気やケガ、事故、災害など、予測できない出来事によって生じる経済的な損失を補填する役割を担っています。

順位特徴
1位:アフラック(アフラック生命保険)がん保険を中心とした生命保険会社であり、日本におけるがん保険のパイオニアとして、多くの顧客に支持されている
2位:プルデンシャル生命保険ライフプランナーと呼ばれる営業担当者が、顧客一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメイドの生命保険を提供する生命保険会社
3位:AIGグループ損害保険、生命保険、退職給付およびその他の金融サービスを幅広く提供する、世界的な保険グループ
4位:クレディ・アグリコル生命保険約140年の歴史を持つ世界有数の総合金融グループで、高い運用効率や年金原資の最低保証、死亡保障などがある
5位:カーディフ生命フランスの金融機関であるBNPパリバグループの保険会社であり、団体信用生命保険や個人向け保険を提供している

消費財メーカー

消費財メーカーとは、日常生活で消費される製品(消費財)を製造・販売する企業のことです。

これらの製品は食品、飲料、日用品、化粧品など、多岐にわたります。

順位特徴
1位:P&G Japan世界的な消費財メーカーであるP&Gの日本法人であり、ファブリーズやパンテーンなど、幅広い分野で多くの有名ブランドを展開している
2位:ユニリーバ・ジャパン世界的な消費財メーカーであるユニリーバの日本法人であり、ダヴやラックスなど、パーソナルケアや食品分野で多くのブランドを展開している
3位:日本ロレアル世界最大の化粧品会社であるロレアルグループの日本法人であり、ランコムやシュウ ウエムラなど、幅広い化粧品ブランドを展開している
4位:ネスレ日本世界最大の食品・飲料会社であるネスレの日本法人であり、ネスカフェやキットカットなど、幅広い食品・飲料ブランドを展開している
5位:エスティローダー高級化粧品ブランドを多数抱えるエスティ ローダーカンパニーズの日本法人であり、クリニークやMACなど、幅広い化粧品ブランドを展開している

化学メーカー

化学メーカーとは、化学反応を伴う生産プロセスにより、様々な化学製品を製造・供給する企業の総称です。

その製品は、私たちの日常生活から産業分野まで、幅広い領域で利用されています。

順位特徴
1位:デュポン科学技術に基づくイノベーションで、持続可能なソリューションを提供し、世界中の人々の生活を豊かにする多国籍化学メーカー
2位:ダウ・ケミカル先端材料、工業用中間体、プラスチックなどの分野で、革新的な製品とソリューションを提供する世界有数の化学会社
3位:BASFジャパンドイツに本社を置く世界最大の総合化学メーカーBASFの日本法人であり、多岐にわたる産業分野へ革新的な化学製品とソリューションを提供している
4位:バイエル薬品ドイツのバイエルAGの医薬品部門であり、循環器、腫瘍、ウィメンズヘルスなどの領域で革新的な医薬品を提供する製薬会社
5位:BASFドイツに本社を置く世界最大の総合化学メーカーであり、化学品、プラスチック、機能性製品、農業関連製品など幅広い製品を世界中の産業に提供している

電機・重工メーカー

電機・重工メーカーは、私たちの社会インフラや産業を支える、非常に重要な役割を担っている企業です。

順位特徴
1位:GEジャパンGEグループの日本法人であり、エネルギー、ヘルスケア、航空などの分野で幅広い事業を展開し、日本の社会インフラを支えている
2位:アセア・ブラウン・ボべリ電力、産業オートメーション、ロボティクスなどの分野で世界をリードする技術企業であり、日本においても産業界の発展に貢献している
3位:日本ヒューレット・パッカードエンタープライズITソリューションを提供するグローバル企業であり、日本においても企業のデジタルトランスフォーメーションを支援している
4位:日本サムスン韓国サムスン電子の日本法人であり、スマートフォン、半導体、家電製品など、幅広い製品を日本の市場に提供している
5位:GEジャパン株式会社米ゼネラル・エレクトリック(GE)の日本法人であり、日本におけるGEの本社機能を持ち、法人金融や不動産ビジネスなどの事業を手掛けている

製薬会社

製薬会社とは、医薬品の研究開発、製造、販売を行う企業のことです。

人々の健康に貢献するという重要な役割を担っており、社会的な責任も大きい業界です。

順位特徴
1位:ジョンソン・エンド・ジョンソン世界最大級のヘルスケアカンパニーであり、医薬品、医療機器、消費者向け製品など、幅広い分野で事業を展開している
2位:ファイザー世界有数の製薬会社であり、革新的な医薬品の研究開発、製造、販売を通じて、人々の健康に貢献している
3位:アストラゼネカ英国を本拠地とするバイオ・医薬品企業。循環器、オンコロジー、呼吸器などの重点領域において、革新的な医薬品を提供している
4位:グラクソ・スミスクライン医療用医薬品やワクチン、ヘルスケア製品を開発・生産・販売するグローバルな製薬企業。研究開発部門の安定した新薬開発力で有名
5位:日本メドトロニック心臓ペースメーカー等の医療機器で世界をリードする他、糖尿病患者向けのインスリン皮下持続注入機器を日本で初めて販売した企業

IT業界

IT業界とは、Information Technology(情報技術)を活用した製品やサービスを提供する企業のことです。

コンピュータやインターネットなどの技術を基盤とし、私たちの社会や生活に欠かせない様々な分野で事業を展開しています。

順位特徴
1位:グーグル(Google)世界最大の検索エンジン。インターネット検索、クラウドコンピューティング、ソフトウェア、ハードウェアなど、幅広い分野で革新的なサービスを提供している
2位:アマゾンジャパン世界最大のECサイトであるAmazonの日本法人。オンラインストア、クラウドコンピューティング、デジタルコンテンツなど、多岐にわたるサービスを提供している
3位:日本IBM世界的なテクノロジー企業であるIBMの日本法人。ITコンサルティング、システムインテグレーション、クラウドサービスなど、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援している
4位:日本マイクロソフト世界最大のソフトウェア会社であるマイクロソフトの日本法人。WindowsやOfficeなどのソフトウェア、クラウドサービス、ゲーム機などを提供している
5位:LINEヤフー日本最大級のインターネットサービス企業。検索、ポータル、EC、メッセンジャーなど、多様なサービスを提供している

広告業界

広告業界とは、企業や団体が商品・サービス、または自社の理念や活動などを広く社会に知らせるための活動を支援する業界です。

近年では、インターネット広告の需要が急速に高まっており、広告業界は大きな変革期を迎えています。

順位特徴
1位:マッキャンワールドグループホールディングス世界的なマーケティング・コミュニケーション・カンパニーであるマッキャン・ワールドグループの日本法人であり、統合的なコミュニケーションサービスを提供している
2位:VML & Ogilvy Japan合同会社ブランド体験に特化したマーケティングエージェンシー。国際的ネットワークや専門性を活用したクリエイティブな制作サービスを展開している
3位:カンター・ジャパン市場調査やコンサルティングを行う情報サービス企業。世界有数の広告会社WPPの日本支社として、日本だけでなく海外の消費者調査にも取り組んでいる
4位:ビーコンコミュニケーションズフランスに本社を置く広告代理店大手、ピュブリシスグループの日本法人。マクドナルドやVISAなど世界的なブランドが抱えるビジネス課題の解決を目的とした広告サービスを展開している
5位:I&S BBDOBBDOワールドワイドの日本支社。消費者インサイトやR&D、マーケティング・コミュニケーションの情報などを統合して戦略を提供するサービスを提供している

外資系企業に就職するメリット・デメリット

外資系企業に就職するメリット・デメリットを以下の表にまとめました。

メリット 高収入…成果を出せば出すほど高い給与を得られる可能性がある
キャリアアップの機会が多い…グローバルなビジネス展開を行っている企業が多く、海外で活躍できるチャンスがある
多様な人材と交流できる…様々な国籍やバックグラウンドを持つ社員と一緒に働ける
実力主義…実力があれば若くても責任ある仕事を任せてもらえる
語学力向上…英語などの外国語を使う機会が多く、語学力を向上が期待できる
デメリット

雇用が不安定…業績や経営戦略の変更により、解雇されるリスクがある
長時間労働…成果を求められるプレッシャーから、長時間労働になりがちです。
文化の違いがある…日本の企業文化とは異なり、カルチャーショックを受けることがある
競争が激しい…優秀な人材が集まりやすく、社内競争が激しい

外資系企業への就職はメリットとデメリットを理解した上で、自分に合った企業を選ぶことが重要です。

自分の意見をはっきりと伝えられる人や、自ら積極的に行動できる人は外資系企業がおすすめ!

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外資系企業に就職するために求められるスキル

続いて外資系企業に就職するために求められる3つのスキルを解説します。

TOEIC700点以上の語学力

外資系企業への就職においてTOEIC700点以上の語学力は単なる目安ではなく、業務を円滑に進めるための必要条件と言えます。

Abuild編集部
TOEIC700点は「業務上や日常のコミュニケーションに支障がなく英語を理解できるレベル」です!

例えば社内では会議、プレゼンテーション、メール、チャットなど、様々な場面で英語が使用されます。

また海外の取引先や顧客との交渉、プレゼンテーション、電話対応などでは、英語でのコミュニケーションが不可欠です。

さらに契約書、報告書、プレゼンテーション資料など、英語で作成された資料を読解・作成するスキルも求められます。

即戦力になる経験

外資系企業の新卒採用枠はとても狭く、非常に倍率が高いです。

その中で他の就活生に差をつけるために、即戦力になる経験やスキルを持っていると選考を有利に進められるでしょう。

採用時にも「成果を出せるか」「即戦力となって働けるか」ということは重要視されます、

選考では学生時代にどのような成果を上げたのか、具体的なエピソードを添えて分かりやすく説明しましょう。

外資系企業は実力主義のため、年齢や雇用形態に関わらず、成果で判断される

積極性や自己PR力

外資系企業は実力主義であるため、積極性と自己PR力を持ち合わせた人材が活躍できる傾向にあります。

外資系企業は積極性がないと、どんどん周囲に置いて行かれてしまうような環境です。

だからこそ、結果を出し続けるためには業務に対して積極的に働きかけられる姿勢が必要となります。

選考では過去の経験からその企業でどのように活躍できるのか、具体的に結び付けられると良いでしょう。

また異文化への理解や適応力もアピールポイントになるため、海外経験や多様な価値観に触れた経験があれば、アピールしてください。

上司に成果を報告する時も「伝え方」次第で、評価が大きく変わることもある!

外資系企業に就職するための選考対策

悩みくん
外資系企業の対策って日系企業と違うの?

ここからは外資系企業の選考に特化した対策について解説するので、これからエントリーの予定がある学生はぜひ参考にしてください。

ES対策

外資系企業のESは制限字数が多く、濃い内容が求められることが多いです。

また分量が多く通過倍率が高い選考フローのため、手を抜くことはできません。

ESでは以下のような人物像が評価される傾向にあります。

  • 主体性
  • 論理的思考力
  • コミュニケーション能力
  • 専門性・スキル
  • 異文化への理解・共感力
  • 英語力

ES作成ではエピソードの内容だけでなく「結論ファーストで書けているか」「伝えたい内容が具体的かつ一貫性があるか」を意識しましょう。

Webテスト対策

人気の外資系企業で導入されているWebテストについては以下を参照してください。

企業名 種類 備考
ゴールドマンサックス SPIテストセンター(テストセンターor自宅) 使い回し可能
モルガン・スタンレー 新型TG-WEB(自宅) サマーインターン受検者は本選考で使い回し
J.P.モルガン Pymetrics(自宅) 企業独自の内容
バンクオブアメリカ 近年はテストなし
シティグループ 玉手箱(在宅) サマーインターン受検者は本選考で使い回し可能

Webテストの代表的なものとしてはSPIや玉手箱があります。

問題形式や科目もさまざまで、言語(国語)・非言語(数学や算数)・英語・プログラミングといった科目が対象です。

Abuild編集部
全体的に難易度は高くないものの、時間が足りないという印象を持った学生が多いようです!

問題集を活用してスピーディに問題を解ける練習をしておくと良いでしょう。

面接対策

外資系企業の選考では「チームで何かを成し遂げた経験」がよく問われる傾向にあります。

これは外資系企業が部署間の連携やバックグラウンドの異なる人と協働することが多いことが理由です。

チームではリーダー以外に、以下のような役割ができる人材が求められます。

  • 相談役
  • まとめ役
  • 調整役
  • 分析役
  • サポート役
  • モチベーター
  • ムードメーカー
  • アイデアマン

「チーム内でどういった役割を果たし、どのように貢献したのか」を伝えられるエピソードを見つけてみてください。

チームでの役割を聞かれて「どの役割でもできます」という回答は避けるべし

グループディスカッション対策

P&G Japanやユニリーバ・ジャパンといったメーカーでは統計データなどの資料を読み取って問題解決を行う課題が出題されました。

制限時間内でじっくり資料を読むのは困難のため。ある程度「課題解決のグループワーク」に慣れる必要があります。

「チームで結論が出せるかどうか」が評価基準とされているため、独断で進めずにチームで話し合いながら結論を出しましょう。

外資コンサルでよく実施されるケース面接やフェルミ推定の練習をしておくのがおすすめ

外資系企業の就活における注意点

続いて、外資系企業の就活をする前において知っておきたい3つの注意点について解説します。

選考時期が早い

外資系企業は日系企業と比較すると選考時期が早い傾向にあります。

学生の中には長期間のインターンシップに備えるため、大学2年生の終わり頃から就活を始める学生も多いです。

また後述しますがインターンシップが選考になるケースもあるため、早い段階で企業研究や自己分析を始めるのがおすすめです。

企業によって選考スケジュールが大きく異なるため、ホームページの確認やイベントへの参加を通じて選考スケジュールをしっかり把握しておきましょう。

インターンシップの重要性が高い

外資系企業の大きな特徴として、インターンシップへの参加が選考になることが挙げられます。

インターンシップでは長期間のプログラムが行われるため、そこで学生のスキルを測るのが一般的です。

インターンシップで内定が決まることも多く、本選考が始まる前に優秀な人材で埋まってしまう可能性もあります。

そのため、内定を狙っている企業とは早い段階で接触しておくのが重要なポイントとなるでしょう。

採用人数が極めて少ない場合がある

外資系企業は基本的に少人数精鋭のため、採用人数が極端に少ないことがあります。

日系の一般的な企業と比較すると新卒の採用枠も少ないため、採用人数も限られてきます。

加えて選考時期が早く、油断しているとライバルよりも遅れを取ってしまうので要注意です。

外資系企業の就活に関するよくある質問

最後に外資系企業の就活に関するよくある質問についてまとめたので、こちらも合わせてチェックしておきましょう。

外資系はやめとけと言われるのはなぜ?

「外資系はやめとけ」と言われる主な理由は以下の通りです。

  • 激務で長労働時間になりやすい
  • 福利厚生が充実していない
  • 教育体制が不十分
  • 異国の社風・文化に慣れずに苦労する
  • 成果報酬で給与が安定しない

外資系だからこその魅力もあるため「外資系はやめとけ」という他人の意見ひとつで諦めてしまうのはもったいないです。

外資系企業のメリット・デメリットを把握し、自分にマッチしているのか考えてみてください。

働きやすいホワイトな外資系企業はどこ?

働きやすいホワイト外資系企業のランキングを以下で紹介します。

順位 企業名
1位 ボストンコンサルティング
2位 ベイン・アンド・カンパニー
3位 マッキンゼー・アンド・カンパニー
4位 P&G Japan
5位 ゴールドマン・サックス
6位 Google
7位 A.Tカーニー
8位 アクセンチュア
9位 ローランド・ベルガー
10位 バークレイズ

評価基準は成長環境や人事評価の正当性、待遇面の満足度などが挙げられます。

ランキングを見てみると、外資系戦略コンサルの企業が非常に高いという結果になりました。

外資系企業に向いている人の特徴は?

外資系企業に向いている人の特徴を以下にまとめました。

  • 実力主義の環境で働きたい人
  • 変化や速いスピードを好む人
  • 英語を生かしたグローバルな仕事がしたい人
  • 自分の意見をはっきりと主張できる人

外資系企業で働くことには、高い給与水準やキャリアアップの機会など、多くのメリットがあります。

しかし同時に雇用が不安定であったり、長時間労働になりがちであったりといったデメリットも存在します。

Abuild編集部
外資系企業への就職を検討する際はこれらの特徴を理解した上で、自分に合った企業を選びましょう!

外資系企業で役立つ資格は?

TOEIC、TOEFL以外には以下のような資格がおすすめですが、大学生での取得は困難な資格が多いです。

そのため、入社後のスキルアップとして取得を目指すのが現実的でしょう。

  • 金融業…証券外務員資格・USCPA(米国公認会計士)
  • 不動産業界…不動産鑑定士・1級建築士
  • 秘書業務…国際秘書検定(高ランク)・米国公認会計士
  • その他…基本情報技術者試験・応用情報技術者試験・Microsoft認定試験・プロジェクトマネージャ試験・ITストラテジスト試験・ITサービスマネージャ試験

難易度が高い外資系企業は早めの対策がおすすめ!

外資系企業は若手でも実力があればどんどん裁量がある仕事を任せてもらえる、やりがいのある企業が多いです。

しかしその一方で日経とは異なるスケジュールで早めに動かなくてはいけない上に採用人数が少なく倍率が高くなりやすいです。

Abuild編集部
だからこそ、早いうちに外資系に特化した対策をするのがおすすめ!
就活生Bさん
でも、自分だけでちゃんと対策できるか不安…

もし自分一人での対策に不安を感じる学生は、就活のプロに頼るのもひとつの手段です。

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ayaka

この記事の監修者

ayaka

新卒で航空会社に就職。入社1年目より異例の配属で育成部門に配属。約10年、日本人、中国人、タイ人、シンガポール人の育成・採用に携わる。最短で昇格後は、新人から入社30年と幅広い層のメンバーのマネジメントを行う。
様々なバックグラウンドを持つ人材と携わる中、「ひとりひとりが個性と強みを活かして、笑顔で仕事ができる組織を作りたい」という想いを持ち、2021年に国家資格キャリアコンサルタント取得。
現在は中国に在住し、大学生の就職活動支援、駐在員の家族のキャリア支援を行っている。

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