【コラム連載 第1回】「TOEIC800点・サークル副代表・バイトリーダー」の自己PRが、絶望的に「寒い」理由
皆さん、こんにちは。Abuild就活の「中の人」です。
私は普段、Abuild就活の中でカリキュラムの作成やサポート現場など、様々な部署を歩き回って学生さんたちの就活を裏側からサポートしています。
そんな立ち位置にいるからこそ見えてくる「就活のリアルと本質」について、これから皆様にコラムとして発信していくことになりました。
※実は数回コラムを書かせていただいたのですが、結構有益でウケがいいとのことで、定期配信する運びとなりました。コラムを通じて、皆様にお役立ち情報をお届けしたいと思いますので、ぜひお付き合いいただけると嬉しいです。
さて、記念すべき第一回目。
私が就活生のESを添削したり、面接の練習を見たりしていて、一貫して感じることについてお話ししたい。
僕がよく言うコメントに「つまらない」とか「もうちょっと工夫しよう」とか「もっと考えよう」といったものがあるが、その根底にあるのは、ほとんどの学生のアピールが少し「浅い」という事実だ。
なにがどう「つまらない」のか。みんながやっていることを、少し見てみよう。
就活が本格化すると、誰もが自分の「強み」をアピールしようと必死になる。
結果として、こんな自己PRが大量生産されることになる。
この自己PRを見て、面接官はどう感じるか。
「いろいろやってて偉いね」──まあ、そのくらいは思うかもしれない。
でも、「この人を採用したい」とは到底思えない。
なぜか。
それは、これらの要素がただ並べられているだけで、一段深い「本質」に全く迫っていないからだ。
「並べる」と「つなげる」は全く違う
面接官は年間何百ものESを読んでいる。「TOEIC○点」「サークルの○○」「バイトの○○」──こういう要素の羅列は、毎日浴びるほど見ている。
ここで考えてほしい。
TOEIC、副代表、バイトリーダー、空手。この4つの経験に、共通点はないだろうか?
たとえば「どんな環境に放り込まれても、周囲を巻き込みながら自分の役割を見つけて成果を出せる力」だとしたら?
あるいは「決めた目標に対して、飽きずに泥臭く続けられる粘り強さ」だとしたら?
何でもいい。大事なのは、バラバラの経験をただ並べるのではなく、その奥にある「自分だけの共通項」を見つけ出して、一本の線でつなげることだ。
冷蔵庫に卵、ベーコン、チーズ、ご飯がある。これを「卵とベーコンとチーズとご飯があります」と見せるのか、「チーズベーコンのオムライス作れます」と見せるのか。材料は全く同じ。でも「食べたい」と思わせられるのは後者だけだ。
自己PRもこれと同じ。バラバラの経験をただ並べるのではなく、その奥にある「自分だけの共通項」を見つけ出して、一皿に仕上げること。それができた瞬間、ありふれた材料が、あなたにしか出せない一品に変わる。
面接官が本当に見ているもの
ここでもう一つ大事なことを言っておく。
先ほどの自己PRが「寒い」理由は、浅いだけではない。
もっと根本的な問題がある。それは──「必死さ」が透けて見えてしまうことだ。
スポーツでも芸能でもそうだが、本当に実力がある人は、余計なことを言わない。自分の持ち札を全部テーブルに広げて「ほら、こんなにあるんです!」とアピールしたりしない。必要な時に、必要なことだけを、落ち着いて話す。
一方で、持ち札が少ない人ほど、全部を見せようとする。少しでも多く見せて、少しでも良い評価を引き出したい。その「なんとかして自分を大きく見せたい」という気持ちが、面接官には手に取るようにわかってしまう。
面接官が見ているのは、あなたの肩書きの数ではない。
あなたがどれだけ自分を理解していて、それをどれだけ落ち着いて語れるか。
つまり、「余裕」があるかどうかだ。
バラバラの肩書きを必死に並べている人からは、焦りしか伝わらない。
面接官がどちらを「一緒に働きたい」と思うかは、言うまでもない。
ではどうすればいいか
「経験の共通項を見つけて、一本の線でつなげろ」
言うのは簡単だが、これを一人でやるのは実はかなり難しい。なぜなら、自分の経験は自分にとって「当たり前」すぎて、共通項が見えにくいからだ。
先輩や友人に話を聞いてもらうのは良い手だ。
でも多くの場合、相手は「いい話だね」「すごいね」で終わってしまう。あなたが本当に必要としているのは、そういう優しい相槌ではなく、「で、それの本質は何?」「他の経験との共通点は?」「一段深く考えてみて」と、容赦なく問い続けてくれる存在ではないだろうか。
Abuild就活が一番誇りに思っていること──それは、「答えを教えない」ということ。
模範解答やテンプレートなど、世の中には山ほどある。でも、借り物の言葉からは、さっき言った「余裕」は絶対に生まれない。
Abuild就活のコーチたちは、あなたが無意識に避けている「深く考える領域」に、対話を通じて一緒に踏み込む。
バラバラの経験を抽象化し、あなただけの強固な武器を一緒に作り上げる。
それは楽な作業ではない。正直しんどい。
でも、そのしんどさの先にしか、本物の「余裕」は存在しない。
今のあなたの自己PRは、肩書きを並べているだけになっていないだろうか。
もし自分一人では経験の共通項が見つけられないなら、一度話を聞きに来てください。
※ Abuild就活は有料の就活支援サービスです。無料相談会では、あなたの就活の現在地を一緒に確認します。